04-30 恋って苦しい ページ30
◆ 2004.12.14 / 6:40PM ◆
・・《A》・・
再び突然抱き締められた事に驚いてｵｯﾊﾟの顔を見上げた。
ｵｯﾊﾟは何も言わずに優しい顔で微笑むと、私の顔に手を添えて親指で頬を撫でて来た。
急に触れられて恥ずかしくなったのと、ﾄﾞｷﾄﾞｷし過ぎて視線を外した。
『おおｯ！？わりｯ！』
慌てるように身体を離したｵｯﾊﾟの顔は少し赤くなっている。
でも顔の赤さなら私の方が断然勝っているだろうと思う。
何を言って良いか分からずにいたら、ｵｯﾊﾟの方から先に口を開く。
『あ…飯。腹減った。んじゃ、俺はﾘﾋﾞﾝｸﾞで待ってるわ』
そう言ってｷｯﾁﾝから出て行くｵｯﾊﾟを目で追い、完全に出て行ったのを確認してから、未だ鳴り止まない激しい心臓の動きを落ち着かせるために深呼吸をした。
ｵｯﾊﾟに触れられた頬に手を当てながら、目を…閉じてみれば良かったなってちょっぴり思ってしまった。
馬鹿げた事を考えてしまったせいで余計に恥ずかしさがこみ上げる。
両手で顔を覆って深く息を吐いた。
忙しいのよ、心が。完全に自分のﾍﾟｰｽが崩れる。
深呼吸を繰り返しながら、棚から食器を取り出して作った料理をよそう。
どうして抱き締めて来たんだろうとか、何を思って頬に触れたのかとか、ｵｯﾊﾟが何を考えてるか気になって気になって…。
正直ご飯どころじゃないよ…もぉー。
昨日よりも今日の方がｵｯﾊﾟの事が好きだ。
きっと明日になったらもっと。
その次も、またその次もって…そうして私はｵｯﾊﾟの事をどんどん好きになって行くと思う。
ただいまって言われただけで泣いたり、抱き締められてずっと腕の中にいたいと思ったり。
幸せだし嬉しいけど・・・ｵｯﾊﾟは私の彼じゃない。
そう思うと、大きな苦しさが幸せや嬉しいという感情をいとも簡単に塗り替えてしまう。
ｵｯﾊﾟが来るまで大人しく待って、料理作って、それで来たら嬉しくってさ。
…本当に犬みたい。
そりゃ、ご主人様も抱き締めてやりたくなるでしょうよ。ｵｯﾊﾟにとっちゃ私は犬っころでﾍﾟｯﾄなんだからさ。
ご飯を作ってくれる女はごまんといるんだっけ。
つまりﾍﾟｯﾄは他にもいるわけだ。
しかもﾚｲﾅは彼女だったわけだし、彼女の他にﾍﾟｯﾄもいたって事よね。
そしたらあれね。さっき目を閉じたらｷｽぐらい簡単にしてくれたかも知れないよね。
何よ…。こんなこと考えたくないのに。考えても虚しくなるだけなのに。
恋って苦しい。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
