紳士と執事 ページ27
日々気温が10度周辺をさまよう程度までしか上がらなくなった冬の日。街ゆく人はコートを羽織りマフラーに顔をうずめる。
そんな中、新曲の振り覚えとしてレッスン室でひたすらに動きまくっていた私は真夏かと言うほど汗に濡れていた。
『一日で三曲とか殺す気？』
ジェシー「A普段から動かないとダメだよ」
慎太郎「マサムネに散歩連れて行ってもらえよー」
肩で息をする私をすっかり引き締まった体になったジェシーが、何一つ乱れぬ呼吸と爽やかなイケメン面で見下ろしてくる。ちょっとムカついて重い腰を上げるが、184あるジェシーの前では見下ろされる形は変わらなかった。
汗だくで潰れている私と肩にかけたタオルで額の汗を拭うジェシー。
おかしい、なぜ同じ汗をかいている状態でここまで印象が違うのか。汗はエクリン腺から出ていて99％は水分で塩化物を主とした溶解固形物を含んだ液体。それはどの人間においても言えること。なら私の汗とジェシーの汗も同じはず。
これはあれか？同じ服を着ていても顔のいい人には敵わないという現象と同じか？だとしたら私はジェシー以下？ジェシーに敗北したということ？それはつまり私とジェシーは───
ジェシー「A」
『え？』
ジェシー「顔赤いよ、大丈夫？」
『今すごい暑っついの』
心配そうに私の顔を見るジェシーはどうしようもないくらいイケメンだった。それこそ私が両手で頬を挟み込んでしまうほど。
透き通る白い肌。血色のいい唇。高い鼻。綺麗な二重。癖のない髪。極めつけには紳士的な性格。非の打ち所のない姿はまるで神の使徒がそのまま具現化されたようだ。
『もちもちお餅、かわいいねー』
ジェシー「HEHE」
樹「えっジェシー怖いよ」
その頬はスっとした輪郭からは想像しがたいほど柔らかくふわふわとしていた。きょもの頬とはまた違う感覚に、ジェシーは綺麗に痩せたな、と思わず感心してしまう。
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はたけ - 待ってました！😭これからもこの調子で更新してくれると幸いです💗 (10月9日 17時) (
レス) @page43 id: 8c0f2cdea1 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - mizuiroさん» えぇありがとうございます😭😭長期休暇いただいてました。今年もよろしくお願いします✨ (2023年1月2日 10時) (レス) id: 268531d015 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - あけましておめでとうございます！更新待ってました...！ (2023年1月1日 23時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - 未来さん» これからも楽しみにしてますね！一つ質問なのですが七木ちゃんメンバーで唯一北斗だけ君付けですがなんでですか？ストーリーとして読んでみたいです！🙏 (2022年4月20日 16時) (レス) id: 679a544487 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - おにぎりさん» えぇ！そんなに褒めていただいて嬉しい限りです！キュンキュン恋愛要素ゼロのギャグ小説でよければこれからもお願いします^ ^ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 268531d015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2021年10月25日 22時
