混ぜるな危険 ページ14
『樹くん...良かったら私と付き合ってくれませんか？』
二人しかいない楽屋でお互い向かい合う私たち。珍しく静かな楽屋に私の告白だけがやけに大きく響く。
樹「...んーなんか違うんだよなぁ」
『は？お前はこれ以上の何を求めてんの？』
樹「敬語？ちょっと敬語やめてさ、タメ口で言ってみてよ」
『樹くんは固定？』
樹「固定で」
なんでこんなことに付き合っているのか自分でもよく分からないが、正直ちょっと楽しいので言わないでおく。
表情まで作って告白する私をニヤニヤと見てくる樹はぶん殴りたいくらい気持ち悪いが、そんなことしたらお返しに刃渡り30センチくらいの刃物が飛んできそうなのでグッと堪える。
『私、樹くんが好きで...。良かったら付き合ってほしい』
樹「うわ！今のめっちゃ良かったよ！マジで最高！」
『おぉナイス私！爆モテじゅったんのお墨付き』
樹「で、なんでこんなことしてんの？俺ら」
『知らない。なんでだろうね』
どうやら向こうもなんでこんなことをしているのか分からなかったらしい。
ほんとこういうところだよなー私たちって。すぐ目的見失うんだよね。
樹「でもAに好きな人ができて告白するってなったときの練習できたからいいか」
『彼氏いない歴=年齢の私に色恋沙汰なんて求めない方がいいよ』
樹「どうしても貰い手がなくなったら俺がもらってやるから」
『婚活頑張ろ』
樹「おい」
それなりにかっこいいセリフも今の田中樹が言ったらかっこよさ半減。
だって、パンツ一枚だから。
誰か来る前に布を纏えと言えば、シャワーが暑かったから涼み中。と言って結露ができるほど冷えた天然水をゴクリと一口煽った。
傾いたペットボトルの底から落ちた結露水が、テーブルの上に置いてあった番組アンケートの紙の端を扇形に濡らす。
樹「あっヤバい」
『アホだねー。ドライヤーで乾かせば？』
少し焦った様子の樹だったが、すぐにドライヤーの温風を紙に当てて水分を飛ばす。
その結果。見事にシワも伸び元通りとまではいかないものの、濡れなかった部分と何ら遜色ない状態にまで仕上がった。
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はたけ - 待ってました！😭これからもこの調子で更新してくれると幸いです💗 (10月9日 17時) (
レス) @page43 id: 8c0f2cdea1 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - mizuiroさん» えぇありがとうございます😭😭長期休暇いただいてました。今年もよろしくお願いします✨ (2023年1月2日 10時) (レス) id: 268531d015 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - あけましておめでとうございます！更新待ってました...！ (2023年1月1日 23時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - 未来さん» これからも楽しみにしてますね！一つ質問なのですが七木ちゃんメンバーで唯一北斗だけ君付けですがなんでですか？ストーリーとして読んでみたいです！🙏 (2022年4月20日 16時) (レス) id: 679a544487 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - おにぎりさん» えぇ！そんなに褒めていただいて嬉しい限りです！キュンキュン恋愛要素ゼロのギャグ小説でよければこれからもお願いします^ ^ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 268531d015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2021年10月25日 22時
