YELLOW ページ29
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俺は酒が弱いし俊光は車、Aは妊婦だから誰1人と酒が飲めない。ノンアルコールで乾杯し、久しぶりながら珍しいメンバーでの食事に会話が弾む。
「A知っとるか？ 徹也イボ痔の手術するんだぜ？」
『え、そうなんだ』
Aは入院中も今もYouTubeを見ていなかったらしい。東海オンエアの今を全く知らなかった。
「あと亮がじゃんけんに負けて1ヶ月一人称変更の十字架を背負っとる」
俊光はなんの躊躇いもなく亮ちんの話題を切り出す。苦笑いをした彼女は何になったの、質問を返した。
「あちき」
『あ、あちき？』
「そう。1回でも俺を使ったら後悔する罰付き。徹也の時みたいに延長はねえかな」
そっかあ、と納得した彼女の横顔が寂しく見えたのは気のせいか。
「あ、あと今徹也と亮と俺って彼女いねえだろ？」
『うん』
「クリスマスを一緒に過ごす女がいねえから、ナンパでもなんでもして相手探ししようと思っとる」
……俊光は何を考えているのだろうか。
「亮はモテるからすぐに相手見つけてリア充するんだろうなあ……」
伊達男はズルいよな、と彼女に同意を求める。絶え間なく明るい笑顔を見せていたAが徐々に顔を下げる。
『話、上手いもんね……』
明らかに落ち込んだようなその姿は密かに片想いしていた高校時代を思い出させ、自分まで切なくなった。
亮ちんは意外に鈍いからAの想いになかなか気づけなかったし、知らないだけで沢山泣かせている。
『亮くんには幸せになってほしいから、素敵な女の子を見つけてくれるといいな……』
それは本心かな。俺にはそう見えない。
目の前の肉が焦げそうなほどに焼けている。引き揚げて自分のタレに付けて口に運ぶ。高級な店は肉もタレも美味い。
「……馬鹿女。てめえが素敵な女の子にならなくてどうするんだよ」
俊光は不機嫌そうにAに当たる。
『でも亮くんと私、別れて5ヶ月経つんだよ……？』
「前も言っただろ。亮はずっとAが好きだって」
今も変わってねえよ、と熱く語りかけた。
「Aが亮の相手にならんで誰が相手するんだよ。お前ら2人で過ごすクリスマス最後なんだら？」
こいつ、ヨリを戻させる気だ。
「Aはもう亮の事忘れ去ったか？」
一転して優しく寄り添った俊光は縋るような瞳でAを諭した。
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マイタケ - すみません、誤字しました。写真→投稿です、、、 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: ae4c543280 (このIDを非表示/違反報告)
マイタケ - はじめまして。はじめてウラツクの写真で涙を流したのがこの作品です。これからも応援してます！ (2021年2月20日 22時) (レス) id: ae4c543280 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - しげさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！ 毎日コツコツ連載していきますので、楽しみにしていてください！ (2021年2月3日 20時) (レス) id: 098b1a6f9b (このIDを非表示/違反報告)
しげ(プロフ) - はじめまして！楽しく、そしてドキドキしながらお話し拝見させて頂いております。続きが気になってドキドキしております！更新楽しみにしてます^_^応援してます！ (2021年1月31日 1時) (レス) id: 8e9027bcbe (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - 明莉さん» 返信遅れて申し訳ございません！ ありがとうございます、頑張ります(^^♪ (2021年1月27日 3時) (レス) id: 098b1a6f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2021年1月19日 20時
