なぜか懐かれた。 ページ15
俺side
今、俺の周りには、クレヨンと高級そうなドレスとが散乱している。
どうしてこうなった??
一昨日、指名手配の男に襲われ、拉致された。
昨日、ポートマフィアの首領という大物には殺気を当てられた挙句、また地下牢に戻された。なのに、
何故か今日、首領の近くに居た、謎の可愛らしい少女…エリスというらしい、の遊び相手に指名されたのだ。
いや何故だ。
「リンタロウは変態なのよ!」
『そうなのか。』
「いや、違うからね?千葉君、エリスちゃんと何の話をしているのかな!?」
『森の幼女趣味についてだ。』
(え、何だいその真面目な顔は…)
「私、ハヅキの事気に入ったわ!また遊びに来てよ!」
『それは、』
エリスは屈託のない笑顔を向けてくる。
『俺は別に良いが…』
「私も許可しよう。」
『!』
「その代わり、エリスちゃんにドレスを着せるの手伝ってくれないかい?ポートマフィアには入らなくても良いから。」
「嫌っ!ハヅキ、こんな中年変態の言う事なんて聞かなくて良いのよ!普通に遊びに来て!」
「酷くない!?」
『(中年変態…)分かった。』
エリスの頭を撫でる。頬が緩むのを感じた。
『綺麗な髪だな…』
「!やっぱりハヅキ大好きっ!」
「千葉君…無自覚でこれはずるいね…」
『お前、仮にも首領だろう?…良いのか?ここに部外者を入れて。』
「いざという時に、警察官の知り合いも必要だからね。
(それに、エリスちゃんにドレス着せられるし…)
いつでも来て良いよ。」
『じゃあ…森さん、エリス、と呼んでも良いか。』
「良いよ。」
「ハヅキ、また来てね!絶対よ!」
『嗚呼。また来よう。約束だ。』
エリスの小さな小指と俺の小指を絡めて、しっかりと握った。
エリスは俯いて、隣の部屋に走って行ってしまった。
『…1人で帰るわけにはいかないし…森さん、行きに会った帽子男を呼んでくれないか?』
「ふむ。そうだねえ…呼ぼうか。」
森さんが、扉の外の部下に何かをささやくと、すぐに気配が消えた。
『仕事が早いな…俺も見習わなくては。』
「そういえば、君は仕事に行かなくて良いのかい?」
『ん?嗚呼、指名手配の奴に襲われた時に何日か休むと電話したから大丈夫だ。』
「芥川君の機嫌が悪かったのはそのせいか…」
『?』
コンコン、ノックの音。
「首領、中原です。」
「入って良いよ。」
ラッキーカラー
あずきいろ
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ミカン酢 - コメントお待ちしてます!出来れば評価もよろしくお願いします^ ^ (2022年1月11日 23時) (レス) id: 2555c2f634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカン酢 | 作成日時:2022年1月7日 6時