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大吾は俺の告白に目を丸くして、嘘やろと小さく呟いてたけど、今言ったことに1ミリも嘘は含まれてない。


何で今まで言わんかったんやって聞かれたけど、それに対する明確な答えを今この場に出してしまうと空気が重くなりそうではぐらかした。


ただ俺ら3人の関係を崩したくなかった。


答えはそれだけやと思ってたけど、想いを伝えられるだけの強さを持ち合わせてないんやとも思う。


気持ちを伝えて関係がギクシャクしてしまうんやったら、気持ちを隠して、少しでもAの近くにおれたらいいや、って。


卑怯やと言われたらそれまでで、返す言葉はない。


でもそれでも、いいヤツ止まりでもええわって思えるくらい、Aが、Aと一緒におれる時間を愛おしいと思ってた。


そう思う時間の中には、もちろん大吾と3人でおる時間も含まれてて。


今目の前にいる大吾は、簡単には許しがたいことをした。


けど、だからと言ってそんな簡単に大吾を嫌うことも出来へんくて。


Aもさっき似たようなことを言ってたから、時間はかかっても、きっとまた3人で笑い合える日がいつか来ると、そう信じたい。





「また、多分やけどAから連絡行くと思うから。それまでは、そっとしといてあげて」





これからの俺らがどうなってしまうのか、それはまだ分からへんけど、俺が望んでるものを手に入れる未来は、そう遠くない気がした。







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作品ジャンル:タレント
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作者名:ピッコ | 作成日時:2020年5月9日 17時

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