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『まさかどー、今日どこ行く？』
「どこにしよかー。Aん家の近所やったらどこでもええよ」
『んー、Aも何でもいいんよなあ』
閉店時間が近づいてきて、お客さんもまばらになってきた頃。
閉店作業を進めながらAの家の近所にある店を思い浮かべる。
昨日の晩ご飯はオムライスやったらしいから、居酒屋に行くんやったらどこでも被りはしなさそうやしなあ。
「なに？お前ら飯行くん？」
『うん、そう』
「俺誘われてへんねんけど？」
2人でどうするか考えてたら、洗い物から戻ってきた大吾がAと俺の顔を交互に、そして恨めしそうに見る。
そんな大吾を見たAが、大吾も来るかと提案すれば、ものすごい速さで返ってきたイエスの返事。
『正門、大吾もいい？』
大吾が行くと言い切った後に、苦笑いしながら俺に問いかけてきたAやけど、返事はもちろんイエス。
左隣から感じる「おい正門、いいって言えよ」と言わんばかりのすっごいジト目で見られてるような気配には、気付かんフリをした。
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作者名：ピッコ | 作成日時：2020年5月9日 17時
