悪魔に売られるなんて不幸すぎる

29魔 ページ30

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一時期、花屋でバイトしてたことあったから大体の花言葉は分かってる…つもりだ。


ヒヤシンスって色んな意味があるよね…色によって変わるけど、悲しみとか嫉妬とか可愛らしさとか愛とか…色々。
愛に至っても、色々な意味があるし…


ｲｸｽ「Aちゃんのお花、とっても綺麗ね。
色々な色があって、とても素敵」


『え、ほっ本当……？ありがとう……
綺麗…………に見えたのならよかった…』


ｶｲﾑ「貴方と同じくらいお綺麗です！」


『わ！？それはない…と思います…いや、ないですよ…』


あたしは綺麗なんかじゃない。
ヒヤシンスは見てる分には、確かに綺麗だ。色んな色もあって可愛いし。
でも、私は綺麗でも可愛くもない……あれもしかしてバカにされてたやつ？


ｼｬｯｸｽ「いやいや！すごく綺麗だって！もっと誇りなよ！」

ｶﾞｰﾌﾟ「そうでござる！誇っていいでざるよ！」


『いやいや、ほんとそんなことな…………ん！？』


後ろがピカッと光った。
後ろを向くと案の定入間だった。


『入間…！』



急いで入間の方に向かった。
何か起こるのかもしれいと思い、すぐ横に着くと、プルルルルと入間の電話が鳴った。


どうやら、相手はおじいちゃんのようだった。
微かに声は聞こえるが、なんて言ってるかまでは聞こえない。


『あ……』


電話の最中も、ズルズルと木の幹が伸びていき……塔の天井を突き破った。


結論から言うと、魔術使えることやっぱり知らなかったぽい。出力調整も出来ていなく、下手に使うと大変なことになる…という電話だったらしい。



入間「早く言ってよ…」


『…ははは……』



木の枝にぶら下がったあたし達。



『…………綺麗な桜……だ、ね……』



この学校に綺麗な桜が咲いた。

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