悪魔に売られるなんて不幸すぎる

15魔 ページ16

.

それから数日


『………ねえねえ入間。最近女の子と仲良くなったみたいだね』


入間「うん！クララっていう子なんだけど…今も迎えに来てて」
『えっ』


いつのまに…？
こっそり窓口から覗くと、アスモ君と緑髪の女の子が待っていた。あの子か…


『………入間はやっぱ凄いなぁ、もう友達ができたんだ』


入間「うーん……友達、なのかなぁ？いや、ほら、人間と悪魔って友達になれるのかなって」


たしかに…。
一緒にいる時間が長いと、人間ってバレてしまうリスクが上がってしまうし、いいのかなぁ？


『確かにね………あ、先行ってていいよ。私は、後で行くから』


入間「え、でも…」


『大丈夫大丈夫！案外学校すぐ近くだしね』


入間は、私が心配なんだろう。
でも、あたしがいると邪魔だし、あの中には入れない気がする。せっかく、友達ができたんだから…私が邪魔する訳にはいかない。


渋々「わかった」と言った入間を見送った。


「あれ？Aちゃんは一緒に行かないのかい？」


『あ、おじいちゃん。えっと、はい…あたしは、あの二人とは話したことないので……あの中に入るのは少し勇気がいりますし…』



ｻﾘﾊﾞﾝ「でも一人で行かせるのは、とーーっても心配だよー」


かっ、過保護…！
いや、でも……心配されることってなかったから、ちょっと嬉しいかも…


「では、私がお送り致しましょう」


『えっ、オペラさん、が…？』


オペラ「はい。途中に何かあれば大変ですので」


近くだし、流石に大丈夫だと思うけど…………ここで断るのも、なんだか申し訳ない。


『……じゃあ、お願いしてもいいですか？』


勿論です、と言ったオペラさんの耳？は少しだけ動いていた。可愛い……


『……あの、オペラさん。失礼かもしれませんが、ひとつ聞いてもいいですか？気になってて、、』


ｵﾍﾟﾗ「はい、なんでしょう」


『おっ、オペラさんの性別って、どちらなんですか……？』


ｵﾍﾟﾗ「どちらだと思いますか？」


『え？…………か、かっこいい女性…？』


ｵﾍﾟﾗ「では、女性で」


『では！？』


…………これは、男性だったのかな？いや、でも、うーん……。



謎だ……


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
お星様が黄色に……！
ありがとうございます！！！とても嬉しいです！！！

16魔→←14魔

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す