狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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狗巻side


隣で楽しそうに水槽を眺めてるAを見て僕まで楽しくなる。



今日は、この日のために新しく服を買ったらしくて、凄く嬉しかった。



『ねぇねぇ棘、このサメって人喰いかな？』




前の服装も、可愛くて似合ってたけど今日も、可愛い。



狗巻「…おかか、こんぶ」




『あ、そうなんだ〜。よく知ってるね！』




…横の説明文に書いてあるよ、とは言えないな……。
こういう、ちょっと天然ぽいところも好きだな、なんて改めて思ったりした。



『……見に来たのは言いものの、私実はサメって苦手なんだよねぇ〜。なんか、怖いし…』



狗巻「高菜？」



『ガラス越しだからまだいいけど、もし目の前で見たら……ちょっと、テンパるかも』



狗巻「……こんぶ、いくら」




『その時は呼んでって？いいの？ありがとう〜！頼りにしてる！』



さっきより少しだけ強めに、手を握った。




『…あ、ここにヒトデがいる！
私、初めて見た！本当に、星型なんだね〜！』




狗巻「ツナ」



なんとも言えない、凄い色をしたヒトデ。




『海星って漢字書くんだね！勉強になるね〜。』




狗巻「しゃけしゃけ」




『…よし、少し早めにイルカショーのところ行こっか。場所取りしよ！』



狗巻「しゃけ〜」




目がキラキラしたAに頷き、イルカショーがある場所へと向かった。

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