狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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その日の夜は、棘の部屋で過ごすことにした。
なにか異変があったら大変だから、という理由で。
大丈夫だと思うけど、刺といれるのは嬉しいからね。


『荷物とってくるだけだよ？大丈夫だって！』



狗巻｢おかか……ツナ？｣



心配性な刺は、取りに着いてきてくれるようだ。
……にしても｢ダメ？｣は反則だ。あんな可愛く言われて断るバカはいねぇ！



『…わかったよ〜、じゃあ一緒に行こ？』



狗巻｢しゃけ〜！｣



嬉しそうに、私の手を握った。
……ここ、学校なんだけど！？恥ずかしい！！




『棘〜、恥ずかしいよ〜』



狗巻｢おーかーかー｣



気にしないで、だそうだ。
……うぅ、手を繋ぐのは好きだし近くにいるの安心するからいいけど、やっぱり恥ずかしい。だってさ、だってさ！？こんなところを、真希かパンダに見られてみろ！1ヶ月はいじられるぞ！





……でも、案外そういうのは起こらないみたいで、誰とも会わず女子寮へと着いた。




『じゃあ荷物持ってくるから、少し待っててね〜！』



棘には、部屋の前で待ってもらうことにした。
今部屋散らかってるから、という理由で。



えっと…バスタオル、(お気に入りの)下着、着替え、歯ブラシセット、ブラシと化粧水。あとは……




『これ』




いい匂いのする、ヘアオイル。



たまにしかしたいやつ。
……棘と会う時とかに使う。




とまぁ、こんなもんかな。
バッグに入れ、忘れものは無いか確かめる。
……まぁ、あっても取りに行ける距離だけどね。




『棘、お待たせ』



狗巻｢ツナ〜！｣



すぐさま、手を握……ではなく、腕に抱きついてきた棘。




ヒェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！



可愛すぎん？？え？？マ、顔良…………なんか前もこんなこと言った気がするな？？気の所為だな、うんうん。



『と、とげ…は、はずかしいなあ』



狗巻｢しゃ〜け｣



『ヒッ』



つ、次はかっこいい表情された。しぬむり



『と、とげぇ、これだと歩きづらいなあ？荷物あるしい？』




本当はそんな事ないけど、これ以上はむり！しんじゃう！！



狗巻｢……高菜〜｣



しょんぼりしながら、ゆっくり離れた。
……ごめんね、棘。でも棘も悪いの。顔の良さを実感して。人をころせちゃうレベルだよ(主に私)




狗巻｢……いくら｣



『あっ』



持つよ、と私の持っていたバックを軽々奪った。





『……………ゑ？』





なんか、今日は紳士だな……？
……っていつものことか

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