狗巻くんが大好きな女の子のお話 (ページ23)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:517,155 hit

22 ページ23

夜になって、部屋にストックしてあるお菓子を持って憂太の部屋に向かった。

『ふっふっふふふ～ん ♪ ふふふ～ふっふんふ～ん♪』

｢ゲッ、A…先輩……｣

『お、悠仁じゃん。なにしてんの？
て、ゲッて何？』

虎杖｢いやいやいやいや！なっ、なんでもねっす！！｣

『いや、なんもなくはないでしょ…なんでそんな焦ってんの』

虎杖｢いっ、狗巻先輩に見られたら俺死んじゃうから！｣

『え、なんで悠仁が死ぬの…』

虎杖｢いや！まじで！ほんとに！死ぬ！！｣

『いや、死なないから。』

なんで、狗巻くんに見られると死ぬんだよ…意味わからん…
どっちかと言うと私が死ぬわ。

虎杖｢あっ…………えっと！そ、そういうことなんで！俺！寝る！｣
『早っ！？』

そう言って走って行ってしまった。

『なんだったんだ……？』

とりあえず、憂太の所に行かないと行かないと…

＊

『おっまたせぇ～！』

乙骨｢わっ！？Aさん！？入る時はノックくらいしてよ！｣

『あはー、ごめんごめん。
でも、見られても困る物はないでしょ？』

乙骨「そうだけどさ…」

恵の部屋とかだったら、ああいう本を探したくなる。絶対無いことはわかってるからかそ、あったら面白いなぁって。

『お菓子、持ってきたよ！』

乙骨「沢山あるね……」

そりゃぁ、もう。私がヤケクソになって食べますよ。

乙骨「…じゃあ、座ってて。飲み物入れてくるよ」

『わ！ありがとう！』

そう言って、憂太は飲み物を入れてくれた。

乙骨「お昼にミルクティー飲んだからココアにしたよ。」

私にはココアで、憂太はコーヒー。
……私がコーヒー苦手なこと覚えてたんだな

乙骨「…じゃあ、話聞かせてよ。
ゆっくりで大丈夫だからさ」

『…ありがとう。
実はね＿＿＿＿』