あの日の夏に戻れるのならば (ページ2)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:12,187 hit

あの夏.02 ページ2

.2年前＿＿＿＿＿＿＿

あの日は、よく晴れた暑い夏の日だった。

＊

A、ミリオ、波動さん、俺の4人で出かけに来た。

初めは、Aと波動さんの2人で遊ぶ予定だったものが、せっかくなら。ということで、俺とミリオを誘ったらしい。

A｢相変わらず、環はオシャレだね｣

横に並んで、そう微笑むA。

『……普通……だよ』

目の前では、ミリオと波動さんが仲良さげに話していて、俺とAはその後ろで話している。

ミリオもだけど、中学からAと同じ学校で、中学3年生の時に、Aに告白された。

今でも……なんで、俺なんかのことが好きなのかよく分からない。

『さっすが、環だね！かっこいい！』

何がさすがなのか分からない……
でも、少し嬉しい。

『A……その…………似合ってるよ』

A｢ほんと！？可愛い？？｣

『うん………』

へへへ、と笑ってご機嫌になる。

そんなAに気づいたのか、ミリオと波動さんはニヤニヤした。

波動｢私たちはお邪魔だった？ねぇ、そうでしょ！ねぇねぇ！｣

通形｢お熱いね！うんうん！｣

『そ、そんなんじゃ…………』

A｢でしょでしょ！アツアツなの！
でも、お邪魔なんかじゃないからね！｣

そう言って、Aは俺の腕に抱きつく

波動｢青春だね！アオハルだね！キラキラだね！｣

通形｢うんうん！環は、青ざめてるけどね！｣

『A……………は、離れ………』

離れて、と言おうとしたけど、嬉しそうな表情を見ると言えなかった。

Aあ、環照れてるー！かわ｢キャーーーーーーーーーーッッッッッ！！！｣うわ！？な、なに！？｣

波動｢何かあったのかな？｣

通形｢行くしか…ないよね！｣

走るミリオに俺達も続いた。