『身長の話はタブーと言ったはずだ！』

33cm ページ35

Aside


待ちに待った(待ってない)、クラスマッチ当日



チームでの練習は、体育の授業でしか出来てないから心配。しかも週2しかない体育。実質6回もできてないと思う。



サーブは、なんとか入るようになった。



｢あ、うちのクラスの男子今からみたいだよ｣



『あ、ほんとだ。いっちゃんいる』



萌奈ちゃんと2人で近くに腰を下ろす



萌奈ちゃんはバドミントンらしい。出番もまだ先っぽい



萌奈｢相手2年生？｣


『だね〜。でもうちのバレー部はいないな』


秀んも渡んもバレー選んでるぽいけど違うクラスみたいっすね



｢あっ、Aちゃんだ。久しぶり｣



『あ……和希ちゃん』



萌奈｢……｣



和希｢あ、山下さん。こんにちは｣ﾆｺｯ



萌奈｢どうも｣ﾆｺｯ



……ん？？



和希｢あ、松川くんいるじゃん。ってことは、Aちゃんのクラスだね｣



『うん、そうだよー』



萌奈｢超やる気なさそう｣



『あれでも、やる気出してる方だよ』



萌奈｢は！？まじ！？｣



和希｢…さすが、マネージャーだね！｣



……あ、そういえば本当かどうか知らないけど



和希ちゃんは、いっちゃんのこと好きなんだっけ？



萌奈｢あ、この試合終わったらダーリンの試合見に行ってくるね｣



『サッカーなんだっけ？私も行こうか？』



萌奈｢んー、いいよいいよ。バレー部の見たいでしょ？｣



『うん……ごめんね、ありがとう』



萌奈｢いいよ〜って試合始まったね｣



アイツ…気づいてないな



『いっちゃーん！負けたらアイス奢りだからなー！』



こっちに気づいたみたいで、うわって顔された



手を振りながら言ってたせいか、振り返してくれた。いや、集中しろ。



和希｢……やっぱ、仲いいね松川くんと｣



『んー、そう？同じ部活だからかなー』



和希｢いいなぁ…私もマネージャーやりたかった｣



『なんでやらなかったの？』



和希｢ん？知りたい？
及川くんに、追い出された｣



『…………え？』



和希｢なーんか、私が松川くんに気があるの、誰よりも先に察したぽくてさー｣



『そう、なんだ』



……ど、どうしよう。これ、私恨まれてる？？



和希｢んじゃ、私……バドミントンの試合あるか行ってくるね｣




萌奈｢……気にしなくて大丈夫だよ。Aちゃん｣



『う、うん……』

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