☆☆変わり者☆☆ (ページ14)

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赤葦side

『……すいません、バスタオルどうすれば』

風呂場の前をたまたま通ったら、西谷さんが顔を出した

赤葦｢あ、洗濯機に入れといて……ってその服｣

『……赤葦のお母さんが置いといてくれて』

赤葦｢……はぁ｣

『ご、こめん、嫌だよね、ほんとごめん』

赤葦｢いや、そうじゃなくて……｣

……可愛い

『……？』

なんて言ったら多分嫌われる

赤葦｢と、とりあえず！髪乾かさないと！こっち！｣

『え、あうん』

別にそんなつもりではなかったのに、手首を掴んで連れていった

赤葦｢ここだよ｣

『あ、ありがとう』

『……見られるとやりにくいんだけど』

赤葦｢気にしないで｣

『しますけど』

めっちゃ真顔で言うからそれに笑ってしまう。

不機嫌そうにそれを睨む。

そんな所も可愛いな、なんて思う俺は相当なのだろうか。

『…短くなったから、乾かしやすいや』

赤葦｢あ、もう終わった？｣

『うん、ありがとう』

赤葦｢あ、ここにいて。
俺母さん呼んでくるから｣

『……ごめん』

赤葦｢謝らないでよ。
好きな人ほっとけないから｣

と頭に手を乗せて部屋から出た。

思い切ったことをしてしまった。

……嫌われないだろうか。