☆☆変わり者☆☆

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Aside


赤葦｢A｣



『……なに？』



ほら、と手を差し出される。
何？握れと？



赤葦｢はぁ…まったく｣



『ちょ、何勝手に握って…！』



赤葦｢迷子にならないように｣



『流石にならないと思うんだけど！？』



赤葦｢あぁ、そうだ。ここの遊園地にある、お店に服売ってるところがあるんだ。そこで何か買おうよ｣


『無視かよ。
まあ、いいけど。何？ペアルックでもしたいの？』



赤葦｢その発想はなかった。
ただ単に平日に、制服でこんなところいたらまずいなって｣



『誰のせいだと……』



遊園地の中に入ると、まぁ開園丁度だから人はあまりいない。平日、ってこともあるんだろうけど…



『でも、お金ないから上の服だけにしよ？下は制服でもバレないでしょ？』



赤葦｢そうだね｣



じゃあ行こっか、お店の方に歩いていった



＊


『見て見て、このスウェット可愛いよ』



赤葦｢へぇ、そういうの好きなんだ｣



『いや、これだったら男の子でも女の子でも着れるかなって』


赤葦｢本当にペアルックするの？｣



『嫌だけど、折角だし。
普段、服とか買わないから。どうせなら、って思って』



『……何ちょっと、ニヤついんてんの、きもい』



赤葦｢いや、ごめんごめん。
前なら、お前となんてするわけねぇだろ、って怒られてたんだろうなって｣



『あー、絶対言ってた。
い、いや、言っとくけどね！？せっかくなら、ってだけ！服は普段買わないから！わかる！？』



赤葦｢はいはい、わかってるって｣



なんかその嬉しそうな表情が逆に腹立つんだけど！！



『……あ、
ねね、京治。ちょっときて』



赤葦｢なに？｣



『えいや！』



赤葦｢ちょ、｣



かばっ、と、頭にあるものを被せる



『はははっ、似合ってる似合ってる。
鏡見てみなよ』



赤葦｢…｣



ここの遊園地のマスコットキャラクターの、モチーフのカチューシャ。耳ついてるやつ。




『って、おい！』



赤葦｢仕返し｣



『こ、これ猫のやつじゃん！やだよ辞めてよ！似合わないー！』



赤葦｢可愛いよ｣



『〜〜〜！』


なんなのコイツ……
シレーっとこんなこと言いやがって。



あれか？あれだろ！
乙女ゲームの1番人気キャラ的な！



にしては、攻略は微妙な感じですけど

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