《BT》気づいて欲しいけど気づいて欲しくない【不動明謙】 (ページ3)

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不動side

『A、飴美味しい？』

A｢うん！美味しいよ！
ハル君がくれたんだ～！｣

そうAは微笑んだ。
僕の………大好きな笑顔で。

A｢そーいばさっ！今日はどんな撮影だったのー？雑誌だよね？｣

『そうだよ！猫耳つけてにゃーって！』

A｢あー、THRIVEもやってたやつだ！明謙似合いそうだな～…絶対かわいい｣

『そんなことないよ～…』

A｢雑誌、絶対買うね！｣

あまり見られたくないけど……Aがうれしそうだしいっか。本当は、もっとかっこよく撮られてるのがいいんだけどなぁ……

『あっ、そうそう！僕達の前に撮ってた本物のモデルさんがいたんだけどね、やっぱり本物は凄いなーって思った！』

A｢へぇ～！凄いねぇ！
可愛かった？綺麗だった？｣

『綺麗な人だったよ！』

A｢……そっかぁ～。モデルだもんね。｣

『流石って感じだったよ～』

A｢そっかそっか～！ハルくんとか、目を輝かせながら見てたんだろうね～｣

『うん、そうなんだよね。凄いね！ってキラキラさせてたよ』

A｢やっぱり～！ハルくんらしいね！｣

そうやって、嬉しそうに僕の横を歩くA

…そんなにハルぴょんのこと気になるのかな？

…なんだろう、このモヤモヤした感じ。

単純に、聞いただけなんだろうけど、今の数分の間に、何回もハルぴょんの名前が出てきた。

もしかして＿＿＿＿

『Aさ……』

ん？僕を見上げるAは

『ハルぴょんのこと………』

A｢ハル君がどうしたの？｣

『…………っ、』

いや、やめとこう。

A｢明謙…？｣

不動｢ご、ごめん！なんでもない！｣

帰ってくる言葉を聞きたくなかった。