天然鈍感そしてバカ、アホな女の子は青道高校野球部のマネージャーでした3

ひゃくろく。 ページ10

Aside


金丸/東条「「…すいませんでした！」」



『…え？』



金丸「…あの時、ちゃんと止めてれば。ちゃんと話を聞いていれば、こんなことにはならなかったんです…！」


東条「チームの誰よりも先に、やめることを聞いたのに…」


『え、え、ちょっと待ってよ…なんでそうなるの？』


金丸「だって…！あの時、無理矢理にでも本当の理由聞いてれば…」


『…こんなことにはならなかった、って？』


東条「……っ
Aさん！戻ってきてくださいよ！！」


『…………っ、』


金丸「お願いします！」


『ええええ、まって…ちょっと、二人共…顔上げてよ……』


金丸「わかったって言うまで上げません！！」


『ええっ……』


ど、どうしよ〜〜……


頭を下げられるのは好きじゃないし…


そもそも、こんなことで頭を下げたらダメだよ二人共…


『………わ、』





『わかったから……


顔上げてよ、』



東条「本当ですか！？」


『…うん、わかったよ』



＊



『……私、マネージャー……戻る、よ』



御幸「…は？今なんて…」


『いや、だから…マネージャー…戻る』


倉持「まじで！？」


『マジで』


御幸「…誰にどう頼まれたんだ？」


『金ちゃんと秀ちゃんにね、頭下げられてまでお願いされてさ』


倉持「へぇー、お前年下には弱いもんな」



『な…別にそんなんじゃないよ…』


御幸「ま、よかった。また、戻ってきてくれて」


『…うん』


倉持「コイツキャプテンだからさ〜、俺とゾノでも支えるの大変なんだわ」


『だろうね、御幸だもん。無理無理』


御幸「おい」


倉持「な、だから、Aも一緒に支えてやってくれ！」


ガシッと肩を組まれる


『…うん、頑張るよ』


……戻るとか言っちゃったけど



結局のところ、まだ不安だらけなんだよね


みんなと合わせる顔がないというか…


いや、顔は何度か合わせてるけど


その場の空気というか、なんというか


頭を下げないといけないのは、私の方なんだろうけど。


…そこも含めて面倒臭いから、悩んでた所でもあるよね


『はぁ……』



ちょっと、鬱だ。

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