天然鈍感そしてバカ、アホな女の子は青道高校野球部のマネージャーでした3

ひゃくしじゅうはち【バレンタイン】 ページ33

〜新一年生ver.〜



『はい、由井くん！ハッピーバレンタイン！』


由井「これ…手作りですか！？」


『そうだよ〜』


由井「うわぁ…！嬉しいです！ありがとうございます！！」


うん。1年生、素直。可愛い。


『んじゃ、ほかの1年の子にも渡してくるね』


由井「……え？」


『え……？』


由井「ほかの人にもあるんですか…？」


『うん…そうだけど……？』


由井「で、ですよね！！すいません！呼び止めちゃって」


『いえ……

えっと私はこれで失礼するね』


由井「はい！」



＊


『あ、セトタク〜奥村く〜ん』


瀬戸「あ、A先輩！」


奥村「……」


『はい、これ。ハッピーバレンタイン！』


瀬戸「え、いいんですか！？」


『うん！』



奥村「……雛月先輩、たしか料理は沢村先輩が壊滅的って…」



『……沢村あとでシメる

でも、大丈夫だよ。ちゃんと、調べなが作ったし味見もしたから！』


奥村「…」


『不味かったら捨てていいから！ね！』


瀬戸「大丈夫ですよ〜」


『…そうかな、まぁ無理して食べなくていいからね』


瀬戸「はーい！」


『じゃ、残りメンバーに渡してくるね！』


瀬戸「チョコありがとうございましたー！」


奥村「…ありがとうございます」


はい、可愛い。


やっぱり年下って可愛い。


＊


『お、浅田くんはっけーん！』



浅田「ひっ、雛月先輩…！！」


『そんなびっくりしなくても…』


浅田「す、すいません…」


『いや、気にしないで？
えっと、これ、バレンタインの。よかったら食べてね』



浅田「えっと…い、いいんですか…？」


『うん！もしまずかったら、もっちーか栄ちゃんにあげて！あ、沢村のことね！』



浅田「た、食べます…！」



『〜！！ありがとう！

じゃ、まだ渡す人あるから行ってくるね！！』



＊


『結城くーん、最上くーん』


結城将司くんは、哲さんの弟らしい


…どこか似てる気もする



『あ、これ、バレンタインの。よかったら食べてね』


最上「いいんスか！あざっす！」


結城「いただきます」


『はやっ！？』


その場で開けて、結城くんはチョコレートを口に入れた



…いつもお腹すいてるのはよく聞くけど


ほんとにお腹減ってんだな



結城「うまいっす」


『ほんと！？ありがとう！』



今年の一年生はいい子ばかりだ




(そう思いたい)

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