天然鈍感そしてバカ、アホな女の子は青道高校野球部のマネージャーでした3

ひゃくじゅうはち。 ページ23

由井side


『練習にはもう慣れた？』


由井「まぁまぁですかね」


『最初はそういうもんだよ！御幸達だってそうだったんだから』


A先輩と、会話を挟みながら辛くキャッチボールをする


軽くキャッチボールだから、本気で投げれないのがあれなんだけど


でも、軽くでも伝わる


A先輩も本気で投げれば良い投手並の速さで投げれそうだ


由井「そうだったんですか？」


『そうだよ！もう今とは大違い！あの頃が懐かしいよ〜！』


A先輩が見せる笑顔


実は結構好きだったり


由井「A先輩、マネージャー楽しいですか？」


『…うん。楽しいよ。でも、一時期辞めてた時期があったんだけどね』


由井「え？そうなんですか？」


『うん、2年の夏大の決勝の時にね』


由井「え！？」


『ほんと、今思えば勝手すぎたよ』


由井「A先輩にも、そういう時期があったんですね…！」



『まあ〜ね』


＊


「お前ら、まだ残っとるんか？」


『ゾノ？』


春市「そろそろ上がらないと、夕食の時間になりますよ」


『マジで！？もうそんな時間！？準備しなきゃじゃん！！』


そう言うとA先輩は、すごく焦りだした


由井「A先輩、すいません！！」


『え？由井君が謝ることじゃないよ？』


由井「でも…」


『大丈夫だよ！
キャッチボールなら、いつでも付き合うからね！じゃ！私は、夕食の準備してきます！！！さらば！！！』



前園「相変わらずな…あいつは」


春市「Aさんらしいですよね」


…A先輩、いつもあんな感じなのかな？


2人は、見慣れてるみたいだし


前園「雛月のああいうのは、よくあることだからな。気にすることないで」


春市「そうだよ、多分すぐ慣れると思うから」


由井「そうですか…」


へぇ…意外な1面を見た気がする

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