138 ページ43
.
その日の夜＿＿＿＿＿
『っ…………もう、やだ………………、』
午後のHigh×Jokerの5人の撮影が無事に終わり、無事送り届けたあと私は事務所に向かい、すぐに机にうつ伏せた。
なんで、こうなってしまうのだろう
どうして、どうして、どうして、
時計の短針は10に向けられていた。
昨日の夜のこと、今朝のことで頭がグルグルとしてしまう。
今日の撮影は何も無かったからいいものの…………
辛くて、悲しくて、涙が止まらなかった。
静かな事務所には、鼻をすする音が響いた。だから、私は事務所の扉が開いたことに気づけなかった。
「…やはり、Aさんでしたか。
こんな時間まで残ってたんですか？」
『プロ、デューサー……』
P「！Aさん、ど 、どうしたんですか！？」
プロデューサーは、慌てて私元へ駆けつけた。
…まずい、泣いてたのがバレる。
『だ、大丈夫です……なんにも、ないです……ごめんなさい…ごめんなさい……本当に、大丈夫です……、』
P「でしたら、何故泣いてらっしゃるんですか？…私に話してもらえませんか？」
プロデューサーは、私なんかよりもずっと大人だ。
そんなに年齢は変わらないはずなのに。ずっと、ずっと。
『でも……、私は………、私が、頼ったらダメなんです……っ、』
これ以上、プロデューサーに迷惑をかけれない。かけたら、ダメなんだ。
恭二は頼ってもいいって言ってたけど、ダメだ。私もプロデューサーなのだから。だから…………っ、
P「頼ったらダメ、なんてことありませんよ。
Aさんのことなので、きっと迷惑をかけれない…とでも思ってるのでしょう。ですが、目の前で泣いてる貴方を放っておくことは出来ません」
だから、話してください。と目線を合わせるようにプロデューサーは言った。
プロデューサーと目が合うと、優しく微笑んだ。
…………ああ、ほんとに、プロデューサーは大人の人だ。
『……あの、』
今日あったこと…今までのことを話した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美広(プロフ) - 何度かよませていただいてます！お話の続きを書くのは精神的にも大変かもしれませんが、いつか更新していただけると嬉しいです (1月31日 11時) (
レス) @page43 id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - この話全部好きです！続き楽しみにしてます！ (11月5日 19時) (レス) id: 219cc04327 (このIDを非表示/違反報告)
NTDO - 久しぶりに読み返しました。とても読んでいて楽しかったです。これからも頑張ってください。 (2023年4月8日 13時) (レス) id: 7b003e74f6 (このIDを非表示/違反報告)
名khide_きど(プロフ) - 今日全部読ませてもらいました！とても素敵な内容ですね！お話の続き楽しみにしてます！ (2021年7月26日 11時) (レス) id: 3cb4d9fedb (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい林檎(プロフ) - ラムネさん» はじめまして……！ありがとうございます！そして、間違えてて申し訳ございません！！！ (2020年12月13日 23時) (レス) id: bbd08cc28f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
