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鷹城side
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『あ……ゃ……ぃ、いや…………!』
パァン
鷹城「っ、………すまない」
『!あ、ごめ…………ご、ごめんなさい!!
ごめんなさい、ごめんなさい……!手、叩いちゃった……ごめんなさい、』
鷹城「い、いや……俺こそ急に、その…触ってすまない」
『ごめんなさい……手、赤くなってない……?大丈夫……?』
鷹城「……平気だ、これくらい。赤くもなっていないから気にするな。だからすこし、落ち着け」
最悪、だ。
大事なアイドルに、何をしているのだ私は。
渡辺「昨日、何かあったの?」
『……大丈夫です、ごめんなさい。さっきのは、ビックリしちゃって』
そう苦笑いすると、ピエールくんが心配そうな表情で「ほんとうに?」と首を傾げた。それがとても、申し訳なくなってしまった。
鷹城「………なあ、A。いい加減にしろ」
『……へ、』
鷹城「大丈夫大丈夫って、またそうやって自分一人で抱えて………前みたいなことになったらどうすんだよ」
『それは…』
鷹城「俺を…………俺らを頼ってくれ。どんなことでもいいから言ってくれ。仕事の内容で悩んでんなら……プロデューサーでもいいからさ」
そう、優しく恭二は微笑んだ。
『……でも、迷惑かけちゃうから、』
鷹城「迷惑だなんて思わねぇよ。
そうやって、1人で抱え込まれたら心配されんぞ。もふもふえんの3人も、お前が元気ないって話してたぞ」
……もふもふえんの3人にも気づかれてたのか。
まぁ…あの3人はもっと前からテレビに出てるから、人の顔色とか分かっちゃうのかもな。
『…そっか、心配かけちゃうのはよくないね』
アイドルに、心配なんてかけたらだめだ。
でも、迷惑なんてもっとかけれない。
鷹城「…まぁ、俺にだったら迷惑も心配もかけてくれて構わねぇけど」
悠介「おっと……抜けがけずるいですよー!」
渡辺「な〜んか、全部恭二にもっていかれちゃった
享介「流石っていうか、なんていうか」
鷹城「ちょ、な、何の話ですか…!」
『…………っふ、恭二が珍しく焦ってる』
クスクスと笑ってるとピエールが「あ!」と声をあげた。
ピエール「A、笑顔!
僕、Aが笑顔だと、嬉しい!Aの笑顔、だいすき!」
そう微笑んだピエールくんが可愛すぎて、心臓がギュッッとなった。悶えってやつだ、
渡辺「……ピエールには適わないね」
うんうん、と頷く3人に「?」を浮かべるこてしかできなかった。
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美広(プロフ) - 何度かよませていただいてます!お話の続きを書くのは精神的にも大変かもしれませんが、いつか更新していただけると嬉しいです (1月31日 11時) (レス) @page43 id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - この話全部好きです!続き楽しみにしてます! (11月5日 19時) (レス) id: 219cc04327 (このIDを非表示/違反報告)
NTDO - 久しぶりに読み返しました。とても読んでいて楽しかったです。これからも頑張ってください。 (2023年4月8日 13時) (レス) id: 7b003e74f6 (このIDを非表示/違反報告)
名khide_きど(プロフ) - 今日全部読ませてもらいました!とても素敵な内容ですね!お話の続き楽しみにしてます! (2021年7月26日 11時) (レス) id: 3cb4d9fedb (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい林檎(プロフ) - ラムネさん» はじめまして……!ありがとうございます!そして、間違えてて申し訳ございません!!! (2020年12月13日 23時) (レス) id: bbd08cc28f (このIDを非表示/違反報告)
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