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A
外も大分暗くなった。
本日のメニューも終わり、合宿最後の夜が終わろうとしている。
今日の夜は海辺でバーベキューだ。
大人組が率先して準備をしている中、私はみんなと少し離れた所に、龍と石段に腰をかけていた。
『……それで？相談ってなに？』
木村｢うん……………あの、ほら、さ。
俺っていうか、俺達っていうかさ、FRAMEさLIVE自体は初めてじゃないけど、ここにいる全員でステージに立つのは初めてで……もし、俺の不運のせいで何かあったらどうしようって思ってるんだ｣
『何か、かぁ……。珍しいね、龍は不運な事があってもポジティブなのに。』
木村｢それとは別だよ！
……俺だけが不運ならいいんだ。それに、英雄さんや誠司さん。皆を巻き込みたくないんだ｣
『……それでどうすればいいかって、相談？』
そう聞くと、｢ああ｣と小さく答えた。
龍の不運のことはよく知っている。
よく、濡れて事務所に来たり、絆創膏が貼ってあったり、靴紐が切れて来ることも多々あった。
『……龍に、いいものあげるよ』
木村｢いいもの……？｣
ズボンのポケットから、あるものを取りだし龍の手乗せる
木村｢お守り……？｣
『うん。私がいつも持ち歩いてるもの。
このお守りがあればね、失敗も悪い事も身の回りで起こらなくなるんだ。』
木村｢ほ、本当！？｣
｢うん。それあげるから、持ち歩いてたらいいよ。
本番も、これ持ってればきっと上手くいくからね｣
木村｢A！ありがとう！｣
｢おーーーーーい！龍！A！早くしねぇと、お前らの分無くなるぞ！｣
木村｢英雄さん！今行きます！！
…ほら、A行くぞー！｣
『うん…！』
ごめんね、龍。
本当は、それウソ……なんだ、
そのお守りはね、実は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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