バラエティー組 ページ7
『家行っていい？』
『今日はだめ』
『なんで？』
既読が付いて止まったやりとり。
(なんなん…？)
不自然な状況に一人部屋で悶々とする。
(まさか…浮気、とか…)
考えて首をふる。
あいつに限ってそんなわけない。
だが、自覚はなくても色気のあるひろのことだ。男に惚れられ、おしきられたとしたら…？
小柄なひろに抵抗できるはずがない。
(俺が嫌いで別れようとしてたなら…むしろ受け入れる、かも…)
自分がいろいろと至らない男なのは自覚している。
人の気持ちを察する能力にかけては明らかに向こうが上だ。
その上、ひろには自分を隠す癖がある。
ひろについて俺が察せたことなんてないかもしれない。
常に一歩引いてすべてを見ている。…自分のことでさえ。
それはわかっているのに踏み込めなかった。
いや、踏み込む必要はないと思っていた。
嫌かもしれない、そう思って。
(でも…俺がひろを察せたことなんてない！)
行動してみなくては何もわからない。
(何があっても知るかっ！)
反動をつけて立ち上がり家を飛び出した。
ひろの家のチャイムを鳴らすが反応はない。
電話にも出ない。
(まさか…本当に…)
ショックで座り込みそうになったとき、電話がなった。
「ひろ…」
『たくや！ごめん、電話してくれとったよな！？』
焦ったようなひろの声。
対して俺は何も言わず、電話の向こうの声を聞き漏らさないように強く耳に押し付けた。
電話の奥で聞こえるひろではない誰かの声。
「…誰？」
『え？』
「だれか、いるの？」
『…うん。』
短い間のあと、もたらされた答え。
(ああ、やっぱり…)
「ごめん、今日はもういいや。」
『え、たくや！？』
「じゃあね、」
ひろがまだ何か話しかけてくる気配がしたが、無視して電話を切る。
俺は一つ深呼吸をして、ゆっくりと家に向かってあるき出した。
突然切れた電話。
明らかに何かを勘違いしている恋人。
「たくや…」
「どうした？」
声をかけられて我に返る。
そこにはまさるの姿。
二人してエプロンをつけて、キッチンにはたくさんのボウルとチョコレート。
ホワイトデーにチョコを渡そうと頑張って作ったのに…
「まっそー…俺、ふられたかも。」
「え？」
オフホワイトな日っ！本番→←オフホワイトな日っ！前夜祭 夫婦
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Yukaringo - リリィさん？、頑張って更新してほしいです！ それとも…もう終わっちゃった？ (2020年10月30日 23時) (
レス) id: 920c522ffa (このIDを非表示/違反報告)
ごまわさび(プロフ) - リリィさん» シチュエーション思い付いたので、リクエストです！ゆうだいさんが猫化(猫耳+しっぽ)しちゃって、萌えたひろさんが、デレデレに甘やかしちゃうヤツお願いします！ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 451fe10216 (このIDを非表示/違反報告)
ごまわさび(プロフ) - リリィさん» ありがとうございます！ 待ってます！(*´ω｀*) (2020年3月13日 0時) (レス) id: 451fe10216 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ごまわさびさん» リクエストありがとうございました。喜んでいただけてよかったです。シチュエーション思いついたらまた書いてみますね。 (2020年3月12日 19時) (レス) id: f205111617 (このIDを非表示/違反報告)
ごまわさび(プロフ) - 相変わらずの語彙力の無さなのですが、すっごいきゅんきゅんしてしまいました( 〃▽〃) ひろさんカッコいいし、ゆうだいさんかわいいし、 もう神です！！ これからも定期的に書いてもらえないでしょうか？ 本当に良かったです！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 451fe10216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ | 作成日時：2020年3月12日 0時
