さんかくと仲良くなったら。【斑鳩三角】

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太一side




幸チャンの彼女だと勘違いしてしまった女性は三角サンのご友人だったみたいだ


変な誤解をして申し訳ないなぁ、と思った時


Aさんはこのいい匂い何？とまるで探偵のような顔で考え込んでいて



それが面白くてついノリで話しかけてしまった





しかし彼女は嫌な顔一つせず「ハイスペックか……」とまた探偵のような顔をして呟いた





この人、いい人だ！(単純)



それからあれよあれよと流れに流れて今ではすっかりAさんに懐いてしまった自分



今隣に座ってるってだけで嬉しいのだから、確実に自分は手懐けられた


……自分で言うことでもないけれども。




ルンルン気分で座っていると、Aさんが「彼女はいないのか」と聞いてきた



それ、なんていうか、ある意味地雷というか、そのあの。。



キラキラとした目で聞いてくるAさんを無視出来ず「出来ないんすよおおぉっ」と叫びながらおいおい泣くふりをする



……ほんとに泣きそう




そんな時、ポンと頭に温もりが落ちた



顔を覆っていた手をどけてみると俺の頭にはたしかにAさんの手。




やばい、頭撫でられてる


……やばい。




心臓がバクバクしてる



普段、こんなことないから




どうしよう、どうしたら



そんな俺の心の内を知ってか知らぬかAさんは続けた


「大丈夫だよ、太一くんかっこいいからすぐ彼女さん出来るよ」



と。





そして撫でる手を止めて拳を作り「だから自信もって！」と励ましてくれて。





あぁもう何してくれるんすか。





ストンと胸の奥で何かが落ちた




これが何か、さすがの俺でももうわかる。


「あ、う、……」





＿＿＿＿これは恋だ。

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