さんかくと仲良くなったら。【斑鳩三角】

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採寸をしている間、じーっとこちらをただただガン見していた三角くん。





人の採寸を見て何が楽しいのかさっぱりわからないが、目が合う度にニコーっと笑う彼が天使すぎた。





「三角星人、ほんとあんたのこと好きだよね」



「好かれてるなって感じはする。私も三角くん好きだし、何より癒し」



「はぁ。今度からアンタらのことバカップルって呼ぶから」




「何故」



「見るからにバカップルだからでしょ」



「解せぬ」



「？？解せぬー？」



「アッ可愛い」



幸くん、ため息何回目だろうってくらい溜息してる、なんかごめん。




「はい、採寸終わり。談話室戻ろ」



「うん、服楽しみにしてるね」


「任せて、最高に似合う服アンタにあげるから」




ニッ、と悪戯っ子のように笑った幸くんは自信しかないと言いながら私の手首を掴んで早歩きで談話室へと向かう





その後ろを三角くんが「まって〜〜」と楽しそうに追いかけてくるのだった。




＿＿＿＿





談話室に戻ると、人が増えていた




多すぎだろつって。




「……えっ、ゆっ幸チャン、その方は…ハッ、まさか彼女？！」



「違うから」


「Aはオレのお友達！」




人が増えたからかざわつきが大きくなった談話室





「……ん？」




そんな談話室にふ、と香るいい匂い




「このいい匂いは……」


「いま臣クンがお菓子作ってくれてるッス！」


「お菓子作れる人いるの……？ハイスペック……」


そうっすよね！と元気な彼は先ほど私が幸くんの彼女だと勘違いした子。


サラッと話しかけてきたけど……最近の子はコミュ力すごいんだ……




「あっ申し遅れましたオレっち七尾太一っていうっス！よろしくお願いしますっAさん！」



コミュ力(語彙力崩壊)



「よろしくね太一くん」



はいっス！



そう言ってニカッと笑ったかれは年相応の幼さを滲ませている。

私より背が高いのにワンコのように可愛いなんてずるすぎでしょ




ここって可愛い子しか居ないのか

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