底辺歌い手として楽しんでいたはずだったのですが(真顔)

８話 ページ9

まふまふside









『林檎花火とソーダの海歌います。』







──誰かの涙で出来たソーダを飲んで笑えるような大人になりたくないな──








そらるさんがあんなにハマるなんてどんな歌声なんだろう。








でも、無名な歌い手だからあまり期待出来ないかな？








そんな事を考えてた数分前の僕をぶん殴ってやりたい。









その人の声は低いのに凄く通っていて、今まで聞いたことない声をしていた。









それに凄く気持ちがこもってて









凄く上手かった。









ま「凄い･････」








そ「だろ？とんでもない人が隠れていたよ･････」









ま「この人には･････伸びてもらいたい。」









こんな歌を歌える人はこんな所で埋もれててはいけない。そう思った。








そ「やっぱそう思うよな。でも本人にその意思がないからな･････」









ま「どうしたらいいでしょうか･････」









そ「説得、出来ないかな･････」









ま「手強そうですね(苦笑)」









そ「ま、頑張ろーぜ。この人の声はもっとたくさんの人に聞いてもらわないと。」









ま「はい！！！」

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