人は嫌いだけどシェアハウスに住むことにした【歌い手】 (ページ39)

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３８話ページ39

うらたぬきside

う｢よし、俺らそろそろ帰るわ。｣

志｢早くね？｣

坂｢まだ家でやらなきゃいけないことがあるからねー。｣

う｢あぁ、さっき撮った動画の編集とかな。｣

セ｢そうですかー･･･｣

坂｢また来る！！｣

志「おう！」

う｢あ、そうそう。｣

ここからが大事な話。

志｢んー？｣

またゲームを始めようとしている２人を見つめる。

う｢あいつの事傷つけたりしたら許さねぇからな。｣

睨みつけてそう言い放った。

セ｢ちょ、こわっ｣

坂｢俺もうらさんと同じ気持ちだから。もしAが傷つくようなことがあれば例えメンバーと言えども許すことは出来んから。｣

坂田が珍しく真顔でそう言ったもんだから２人はゲームを置き体をこっちに向けた。

う｢Aは、俺らの大切な大切な家族だから。｣

志｢でも、血は繋がってないやん。｣

坂｢血は繋がってなくても俺らにとっては家族同然なんや･･･！｣

う｢俺らは家族に捨てられた。施設で育って愛なんて知らなかったんだ。そのまま高校生になって久しぶりに施設に行ってみたら俺らよりも酷い状態のAがいた。｣

あの時は衝撃的だった。
俺らよりも愛に飢えていて、小さい体にたくさんの事を抱え込んでいて守ってやらないとって思った。

う｢Aを拾って育てていくうちにAに愛情が湧いてきて、たくさんたくさん愛してあげたらそしたらあいつも俺らにたくさんの愛情を注いでくれた。そこで始めて愛されるということを知った。｣

坂｢俺らにとってAは家族･･･ううん、家族以上の存在なんや！｣

う｢だから、Aを傷つける奴は誰であろうと許さない。｣

坂｢じゃ、帰るわ！！｣

う｢またな。｣

そう言い俺らはシェアハウスを出た。