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彼女 と ケモミミ〜8 ページ38

今度はれろぉ…と舌を這わせるゾム。完全に楽しんでいる風である。
尻尾パタパタ揺れてるよ!!

グ「おい、そこまでにしておけよゾム」

ゾムは一旦私の腕を舐めるのをやめてグルッペンの方を向いた。
眉を寄せて酷くご不満な様子である。


グ「今俺たちの耳は通常より冴えているんだぞ。あんまり暴れると、粛清やらなんやらが飛んでくる」

ゾ「ほん、そーか?グルッペンが嫉妬してるだけやなくて?」

グ「俺は嫉妬なんかしないんだゾ。ほら、Aをこっちに寄越せ。包帯を巻く」

ゾ「はいはい」

ゾムは私の手を優しく下ろす、そしてグルちゃんの方へ差し出した。
今の私はさながら人形上瑠璃だ。ゾムちゃん、そろそろ手をはなしてくれてもいいのよ。

それを見ていたグルッペンは目を細めてゾムを見た。そして鼻で笑う。険悪だなぁ……。


グ「フンッまぁええわ。ちょっと傷口に触れるけど、痛かったらいってな?」
『それ歯医者さんであるやつでしょ!?結局我慢するしかないやつ』

グ「痛かったら右手上げてくださいねー」

『先生右手が上がりません!!』


そんな私の突っ込みは無視された。

濡れたガーゼで優しく腕の傷口を拭き、新しく乾いたガーゼをつけられる。
その上から慣れた様子で包帯を巻かれた。

丁寧に丁寧をかけたような、そんな手際だった。
こういうところ、本当にずるいと思う。
まじギルティー。


『あるぇ、いたくなぁい』
グ「せやろ?」

したったらずに言う私に、グルッペンはどうだと言わんばかりの表情だった。ドヤ顔だった。猫耳と揺れる尻尾のせいでそれどころじゃないけどね。可愛い(錯乱)。


今更だが、グルちゃんは黒猫なんだね。それっぽいそれっぽい。犬だったら君はドーベルマンだろうね(皮肉)!!

ゾムは茶虎柄、だった。虎じゃないだけマシと……。


そんなことを考えている私を見透かしてか、彼は犬でいうおすわりもどきのポーズをとった。
猫すわりはないのかな……?なんてバカな考えが頭をよぎった。


グ「にゃー」(重低音)
ゾ「にゃー」(高音)
『化け猫だ!化け猫だぞこれ!!』

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べっこう飴エ - 匿名さん» コメントありがとうございます!はい。更新無理しない程度に頑張りますぜ。楽しみにしてくださる方がいるだけで私は嬉しいです…… (2017年8月31日 17時) (レス) id: 3df4290eb9 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とてもとても面白かったです!更新無理せず頑張ってください!楽しみに待ってます (2017年8月30日 20時) (レス) id: 5ca040729c (このIDを非表示/違反報告)
べっこう飴エ - おにぎりさん» コメントありがとうございます!ネタが有る限り、今は更新を続けるつもりですので、頑張りまっせ。 (2017年8月21日 7時) (レス) id: 3df4290eb9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月20日 21時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べっこう飴エ | 作成日時:2017年8月18日 23時

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