ひとらんらん と 彼女〜2 ページ30
『まじか、ボケてたわ!!』
Aはしまった、という表情で頭を押さえる。
いや、別にショックはうけてないよ。うん……三十路に見られたショックは……。
…………。
『らんらん』
ひ「ん?」
『めーんご☆』
ひ「くっそこいつ」
立ち上がったと思ったら振り返ってそんなことをほざきやがったこいつ。
俺はふざけてチョップでも入れようと思ったが、それは躊躇われた。
『そっか。二十か……』
夕焼けの逆光で暗く染まった彼女の表情。
それがあまりにも儚すぎて。
触れたら、脆く崩れていきそうで。
何故か、泣きたい気分になった。
**
「そうだね、君は今日からひとらんらんだ!!」
「……」
「らんらんって呼んであげよう!!」
「……」
「じゃあらんらん、遊ぼうか。夕暮れまで外で皆と遊ぶんだよ、ほら、行くよ!!」
**
頭によぎったのは昔の記憶。
“あの人”と過ごした、夕焼けの記憶____
ひ「……ｯ」
泣いちゃ駄目だ。
俺には泣く資格なんてない。
約束だから。
約束だから。
『ひとらんらん』
ひ「ん、何?」
涙をふりきるようにAの方を向く。
Aはいつも通りの笑顔を浮かべて言った。
『近々仕事が来るよ』
え。
聞きたくなかった。
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べっこう飴エ - 匿名さん» コメントありがとうございます!はい。更新無理しない程度に頑張りますぜ。楽しみにしてくださる方がいるだけで私は嬉しいです…… (2017年8月31日 17時) (
レス) id: 3df4290eb9 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とてもとても面白かったです！更新無理せず頑張ってください！楽しみに待ってます (2017年8月30日 20時) (レス) id: 5ca040729c (このIDを非表示/違反報告)
べっこう飴エ - おにぎりさん» コメントありがとうございます!ネタが有る限り、今は更新を続けるつもりですので、頑張りまっせ。 (2017年8月21日 7時) (レス) id: 3df4290eb9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月20日 21時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこう飴エ | 作成日時：2017年8月18日 23時
