その日の夜 ページ49
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Aさんの夕食の時間が迫ってきていることに気がついて、どうにか涙を止めて別荘に戻ってすぐにバカ広い食堂に案内されて始まった晩餐会風の夕食。
目の前に並ぶ料理にスマホを向けているAさんに尋ねたら、「勉強家の店長のアイディアの種になりそうだから」だって。
いつも美味しそうに食べてるけど、実はナムジュンさんのレシピのアイディア探しも手伝ってるんだって知って感心したんだ。
後で父さんに今夜のメニューのレシピを教えてもらえるように話ししてみよう。
食後のAさんは薔薇の花弁が浮かんだお風呂に大興奮しながらのバスタイムを満喫し、プロのエステティシャンの手技で磨き上げられ、用意されていたシルクのパジャマの着心地にうっとりして。
幸せの甘い香りの大洪水でそれはそれはあっさりと僕の我慢と忍耐を押し流してくれた。
そんな状況でひとつのベッドにいたらどうしても僕がダメダメになってしまって……。
「わ、……すっごい……」
「……あっ！や……だ、待って」
Aの甘くて濃い香りに酔いしれながら、彼女の首筋に優しく食らいつく。
こんなに甘くて妖艶なのに、幸せの香りも濃く感じて、ボクを求めてくれるAにもう溺れっぱなし。
「“……今夜は格別に甘いね……A？”」
「ひゃ……あ、」
「“くすくす……もっと頂戴？”」
シルクのパジャマよりも滑らかな素肌の手触りを堪能し、蕩けんばかりの熱を籠らせた中心を暴いた。
僕の手でグズグズにされても優しく微笑み、甘い声で僕の名を呼んでくれる。
それだけで天井なしに気持ちは昂ってリビドーが爆発してしまう。
それでもベッドの脇の年代物の派手な小引出しを探って、現代的な小さい袋を手に取った。
……絶対こういう状況になるって分かってたんだろうなぁ、ヒョンも父さんも。
流石は経験値パネェ先輩同族様方、準備がよすぎて泣ける。
ゆっくり重なって、お互いの熱を一番深くで感じる。
「あ、ジミナ……っ！」
「……っ、A、熱い……」
Aさんの香りで暴走しなくなってからは、彼女の体を守るように気を配れるようになって『やっちまう』事もなく……もないけど、『ちゃんと』するようになれたのは確か。
おかげで気兼ねなくAさんを味わい尽くせる。
「A……大好き……」
そうして怒涛の一日は更けていった。
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あがしおん(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてよかったです♪吸血鬼番外編の続き、鋭意制作中です。ボチボチゆるっとのんびりお待ち下さいね☆ (2021年7月6日 7時) (
レス) id: 858700461f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 吸血鬼ジミンの番外編を拝読できて、すごくうれしい&面白いです！！ぜひこの続きも拝読できるとうれしいですヽ(*≧ω≦)ﾉ これからも応援しております♪ (2021年7月6日 6時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさんありがとうございまーーーす！1年ぶりののユンギ主任でしたっ！どうぞ引き続き他の作品もお楽しみくださいっ (2020年3月12日 13時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - ユンギさーん！あがしおんさん！星！星ー！押しまくりたいのに…既に…といわれてできないー！また楽しみに待ちます！いつもありがとうございます！他も見てます！また他の作品も繰り返し読んできます！ (2020年3月12日 12時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» んぉぉ……！そう言っていただけてありがたいです〜！ (2020年3月9日 22時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年2月18日 1時
