こんな僕でも・・・が欲しい!(番外編&ジミンセンイル特別編) ページ34
これは、プロポーズをした後のお話。
父さんとテヒョンの後押しが効いたのか、僕のプロポーズを快く受け入れてくれたAさん。
嬉しさのあまりAさんをびっくりさせちゃうくらい大きな声で喜びを爆発させてしまって、窘められてしまったっけ。
「ジミンさんのお母様と指のサイズが一緒だなんて……」
「うん、すごい偶然」
早速指輪を着けてみたら不思議とぴったりで二人して驚いた。
これ、父さんがサイズ直したわけじゃないよね?なんて疑ったことは胸に秘めて、母さんの思いが詰まった婚約指輪を感慨深げに見つめるAさんの手を取り、自分の胸に引き寄せた。
花束が潰れないようにAさんを優しく抱きしめると、甘い香りと花のような香りが噴水のように吹き出してあたりの空気を一瞬で変えた。
「……そっか、この香り、やっぱり幸せの香りなんだ」
「え?」
「たまにAさん美味しそうな甘い香りに混ざって花のような不思議な香りがしてたんだ」
「花……?」
「ふふっ!うん!Aさんが嬉しい時、幸せって感じている時、フワフワ香ってくるんだって確信しちゃった」
「幸せにも香りがあるんだ」
「そうだよ?『幸せ』だって感情だから、僕達は嗅ぎ分けられるんだ。
だからAさんが幸せだと、幸せの香りで一杯になって僕も同じくらい幸せになれるんだ」
これからはもっといっぱい、Aさんの甘い香りとこんな幸せの香りに包まれて生活できる日が来るんだと思うと、ふわふわいい気分になった。
それから暫く時は流れ。
念願の初新居を構えて、更に両家の顔合わせなんて緊張しかしない大イベントを終えた僕とAさんは今、
「んん〜っ!ビーフ最高っ。おいひぃ♪」
「よかったら、僕の分の機内食も食べる?」
「うん!……わぁ!ジミンさんのはチキンなんだ!」
何故か雲の上にいる。
ある日父さんに言われるがままに数日分の宿泊の用意をさせられ、問答無用でプライベートジェットに乗せられて今ここ。
「僕達、どこに飛ばされてんだろ……」
小さく分厚い窓から澄んだ青空と雲の絨毯を眺めながら呟いた。
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あがしおん(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけてよかったです♪吸血鬼番外編の続き、鋭意制作中です。ボチボチゆるっとのんびりお待ち下さいね☆ (2021年7月6日 7時) (レス) id: 858700461f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 吸血鬼ジミンの番外編を拝読できて、すごくうれしい&面白いです!!ぜひこの続きも拝読できるとうれしいですヽ(*≧ω≦)ノ これからも応援しております♪ (2021年7月6日 6時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさんありがとうございまーーーす!1年ぶりののユンギ主任でしたっ!どうぞ引き続き他の作品もお楽しみくださいっ (2020年3月12日 13時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - ユンギさーん!あがしおんさん!星!星ー!押しまくりたいのに…既に…といわれてできないー!また楽しみに待ちます!いつもありがとうございます!他も見てます!また他の作品も繰り返し読んできます! (2020年3月12日 12時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» んぉぉ……!そう言っていただけてありがたいです〜! (2020年3月9日 22時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2020年2月18日 1時