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玄関で迎えてくれたのは優しい笑顔の初老の夫婦。
『いらっしゃいませ』
車の鍵を預けてまずはチェックインの手続き。
Aがチェックインをしている間にオーナーにウェルカムドリンクを進められ、コーヒーをお願いした。
天井からぶら下がるウォームカラーの照明が輝き、白い壁を暖かな色に染めている。
シーリングファンの下にはシンプルなダークウッドのテーブルセットが並んでいて、その一脚に腰を下ろしてコーヒを待つ間、外を眺めた。
掃き出し窓から見えるテラスには、ガーデンソファに深く身を沈めて本を読む人。その直ぐ側の階段の手摺では人を恐れることなく小鳥が戯れている。
なんて穏やかな時が流れる場所だろう。
静かで落ち着きのある空気感までもが特別感を演出しているよう。
僕らが住んでいる街ではなかなか味わえない、ゆったりとした雰囲気を感じながら飲むコーヒーもまた格別だった。
外の景色に見惚れているとAが僕を呼んだ。
「チェックイン、終わったよ？お部屋に案内してもらおう？」
「……ああ、分かった」
ゆっくり眺めるのはまた後でにしよう。
Aと二人でオーナーの奥様の後を付いて行った。
ペンションは一日四組限定と聞いていて、失礼ながらこじんまりとしたところを想像していたら。
僕達がお世話になる部屋は外観と同じく白を基調とした明るくて広々とした部屋。
大きな窓にかかるレースカーテンが太陽光を和らげ、部屋を明るく照らしていて明かりを付ける必要なんてない。
バルコニーには、丸い背もたれが特徴的なガーデンチェアとテーブルのセットが用意されていて、外の景色を一望しながらコーヒーを飲めたら最高だな。なんてわくわくさせていると部屋の奥の方から声がする。
「わぁ！ふっかふか！」
Aがはしゃいで寝転ぶベッドは、見た目にも寝心地がよさそうなシンプルなダブルベッド。
それがもう一つあるんだから、部屋の広さは申し分ないわけで。
贅沢だなって素直な感想を口にすると、
「特別な日なんだから贅沢は当然でしょ？」
Aは顔を起こしてそう言い切ると、ぽすんと頭を戻した。
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あがしおん(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてよかったです♪吸血鬼番外編の続き、鋭意制作中です。ボチボチゆるっとのんびりお待ち下さいね☆ (2021年7月6日 7時) (
レス) id: 858700461f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 吸血鬼ジミンの番外編を拝読できて、すごくうれしい&面白いです！！ぜひこの続きも拝読できるとうれしいですヽ(*≧ω≦)ﾉ これからも応援しております♪ (2021年7月6日 6時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさんありがとうございまーーーす！1年ぶりののユンギ主任でしたっ！どうぞ引き続き他の作品もお楽しみくださいっ (2020年3月12日 13時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - ユンギさーん！あがしおんさん！星！星ー！押しまくりたいのに…既に…といわれてできないー！また楽しみに待ちます！いつもありがとうございます！他も見てます！また他の作品も繰り返し読んできます！ (2020年3月12日 12時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» んぉぉ……！そう言っていただけてありがたいです〜！ (2020年3月9日 22時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年2月18日 1時
