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食事の後にAヌナが頭を抱え始めた。
「どうしたの、ヌナ？」
「うー……ん。ちょっと困った事になったなあって」
「困った事？」
「シャワー浴びたいけどこの足、どうしてくれようかって……」
「シャワー……」
灼熱地獄から帰ってきたんだから、当然と言えば当然だ。
腕の傷はガーゼを替えればそれでいいけど、ギプスをつけたあの足だと長時間立ってはいられない。
不便なのは間違いない。
「頭を洗うくらいなら手伝おうか？」
「ああ、大丈夫。ギプスが濡れないようにすれば一人で出来るよ」
「でも動かしづらくない？洗いにくくない？」
「え、なぁに？グクやたら必死ね？……一緒に入りたいの？」
「そんな……」
入りたいに決まってるじゃないか！
……じゃないじゃない。
「……無理な事して滑って転んで新しく骨折してもいいなら一人でどうぞ？」
「う……ギプス二個はヤダなぁ。じゃあ……髪だけ洗うの手伝って？」
「分かりました。僕、バスルーム綺麗にしてきますから、ヌナは準備して待っててください」
バスルームをピカピカに磨き上げ、入れ替わりでヌナをバスルームに移動させて、準備が整うのを今か今かと待ち構えている僕。
「我ながらとんでもない事を提案してしまった……」
寝顔や抱き心地でヘラヘラ妄想している場合じゃない。
日常生活のフォローには、当然こういう事も含まれているんだった……！
「あぁ〜〜〜！どうしよう……」
僕の頭の中ではヌナがバスタオルを纏った姿で長い髪を背中に広げて、バスルームで恥じらって待つ姿を思い描いていて、込み上がる何かを押さえつけなきゃ絶対ヤバい！
振り払った煩悩が静かに忍び寄る中、僕はどうすればヌナを幻滅させずに任務を全うできるか必死に、そりゃあもう必死に考えた。
「グクー！いいよー」
「ひっ！」
バスルームから聞こえてきたAヌナの声に心臓が跳ね上がる。
ビックリした……！僕、まだ心の準備できてないのに。何の答えも出てないのに！
だからってこのままヌナを置いてはおけない。
だって今のヌナ、は……はだ…………バスタオル一枚で待ってるかもしれないんだから！
「ぃ……今行く！」
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あがしおん(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてよかったです♪吸血鬼番外編の続き、鋭意制作中です。ボチボチゆるっとのんびりお待ち下さいね☆ (2021年7月6日 7時) (
レス) id: 858700461f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 吸血鬼ジミンの番外編を拝読できて、すごくうれしい&面白いです！！ぜひこの続きも拝読できるとうれしいですヽ(*≧ω≦)ﾉ これからも応援しております♪ (2021年7月6日 6時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさんありがとうございまーーーす！1年ぶりののユンギ主任でしたっ！どうぞ引き続き他の作品もお楽しみくださいっ (2020年3月12日 13時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - ユンギさーん！あがしおんさん！星！星ー！押しまくりたいのに…既に…といわれてできないー！また楽しみに待ちます！いつもありがとうございます！他も見てます！また他の作品も繰り返し読んできます！ (2020年3月12日 12時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» んぉぉ……！そう言っていただけてありがたいです〜！ (2020年3月9日 22時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年2月18日 1時
