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YG side
俺の提案に驚いたまますっかり固まってしまったA。
みるみる顔が赤くなる。
「どうした、酔いが回った？」
「……逆に醒めました」
酔いが醒めたとか言いながら手に持つグラスを一気に空にして、目を泳がせながらスープを食べ進める。
「何か、急だね」
「前々から思ってたんだよ。
スタンドと俺んちと自分ちの往復って時間取るだろ？だったらこっちにお前が移ればいいんじゃねぇかなって」
「でも迷惑じゃ……ない？」
そう尋ねるAの目は、ずっと揺れていた。
「迷惑ならこんな提案しない」
「だけど……」
「答えは急がねぇよ。どうするかはお前が決めればいい」
お互い目が合わせられなくなり、俺は酒を呷り、Aはスープの具をつつき始めた。
色好い返事を貰えず、少しだけ気を落としたことは伏せて、グラスに口を付けた。
「……ごちそうさま。お風呂、借りるね」
「……ん」
少し気まずくなった空気が支配するこの場に居た堪れなくなったのは、Aの方だった。
あいつが風呂の間にもう少し飲もうと焼酎を呷ることしばし。
久しぶりの一人の晩酌もすぐにつまらなくなった俺は、空になった鍋と食器を洗っていた。
「時期尚早……だったのかもなぁ」
タイミングは今じゃなかったのか。
ちゃんとした答えは聞けてないけれど、Aのあの態度が答えなんじゃないかと自分勝手に思ってしまった。
勝算があったわけじゃねぇ。でも、少しは前向きな答えが聞けるんじゃないかって多少期待していたのは事実。
まあまだ１年しか経ってないし、そんなに焦ることもないだろう。
あいつにだって即決できねぇ諸々があるんだろうし。
最終決定権はあいつに渡したんだ、気長に待つとしよう。
そう自分を納得させた。
でもジニヒョン達が一緒に住み始めたのって１年も経たないうちだったし、結婚までもわりと早かった覚えが……。
「……あの人はどうしてああうまくいくんだろうな」
人と比べるのは間違ってはいるけれど、羨まずにはいられなかった。
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あがしおん(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてよかったです♪吸血鬼番外編の続き、鋭意制作中です。ボチボチゆるっとのんびりお待ち下さいね☆ (2021年7月6日 7時) (
レス) id: 858700461f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 吸血鬼ジミンの番外編を拝読できて、すごくうれしい&面白いです！！ぜひこの続きも拝読できるとうれしいですヽ(*≧ω≦)ﾉ これからも応援しております♪ (2021年7月6日 6時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさんありがとうございまーーーす！1年ぶりののユンギ主任でしたっ！どうぞ引き続き他の作品もお楽しみくださいっ (2020年3月12日 13時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - ユンギさーん！あがしおんさん！星！星ー！押しまくりたいのに…既に…といわれてできないー！また楽しみに待ちます！いつもありがとうございます！他も見てます！また他の作品も繰り返し読んできます！ (2020年3月12日 12時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» んぉぉ……！そう言っていただけてありがたいです〜！ (2020年3月9日 22時) (レス) id: e1b87f381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年2月18日 1時
