挙式 −You− ページ29
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会場の入り口に立つ父が私のエスコート役。
実は一番にエスコート役に手を挙げた父。
隣に立つと、私から視線を外し、白い扉を見つめた。
･･･父の照れ隠し。
父「･･･綺麗かな。」
A「ありがと･･･。」
父「･･･ちゃんと付いて行け。そして幸せにしてもらえ。」
A「うん。もちろん。」
父の肘にそっと指を通す。
A「お父さん･･･今までありがとう。」
父「･･･ん。」
二人で囁く様に言葉を交わした。
会場の扉が大きく開かれ、拍手と音楽に迎えられた。
一歩一歩ゆっくりと近づき、正面を見ると、タキシードがびっくりするほどよく似合うソクジンさんがブーケを持って待っていた。
あのブーケはソクジンさんが一人一人から花を集めてブーケにしたもの。
・・・みんなの祝福の証。
父がソクジンさんの前へ、私を連れて立たせた。
父「･･･娘をよろしく･･･。」
SJ「はい、全力でお守りします。」
父が列席へ戻ると、ソクジンさんが１歩前に近づく。
SJ「綺麗だよ、Aちゃん。」
A「ソクジンさんも、カッコいい。」
珍しくちょっとはにかんだソクジンさんが跪き、ブーケを私に向けて掲げて
SJ「Aちゃん、僕が壊した分、頑張って直します。
でも、直せなかった分は、僕と一緒に作りませんか？
そして、壊れなかったものを一緒に大切にしませんか？
･･･僕と、結婚してください。」
もう1度あの時と同じプロポーズしてくれた。
今日1日だけは昔の呼び方にしたいって、ソクジンさんの希望。
それもあって、ホントにあの時に戻ったような感覚になった。
言葉の意味は私たち二人にしか分からない。
でも、私達にとってとても大切で、とても意味のある言葉。
A「はい、不束者ですがよろしくお願いします。」
私もあの時と同じ返事をして、ソクジンさんの手にあったブーケを受け取る。
その中から一輪のだけ色の違う花を抜き取って、立ち上がったソクジンさんの胸元に付けた。
白いバラ……ソクジンさんのブートニア。
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あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» お気に召していただけてありがとうございます！そんな、号泣までしていただいて、作者、嬉しい限りです。また改めて読み返すと、あの人のあの言葉はこれか〜みたいな発見になるかもしれませんね。 (2018年10月3日 23時) (
レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - そして悲しく想うものを先に読んでから来ました笑！…先にこちらがあったとは笑！それにしてもこのシリーズ本当に号泣しまくりです。本当に素晴らしい作品。いつも感謝です。文字数足りなくて書ききれない！あがしおんさんいつもありがとうございます！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 4cc40ca5d1 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - Ｌ･Ｙさん» ありがとうございます！お気に召していただけて嬉しい限りです。新作公開まで今しばらくお待ちください！ (2018年8月16日 13時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ･Ｙ - 完結!!お疲れさまでした｡本当にいい夢を見させていただきました､その他の作品も楽しみにしています! (2018年8月16日 10時) (レス) id: 4655e141c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - きむにむ．さん» ありがとうございます！鋭意制作中です。気長にお待ちください♪ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年8月8日 20時
