魔法省スキャンダル01 ページ45
ほんの数時間眠っただけでアーサーに起こされ、テントを手早く片付けると、ポートキーが置かれている場所へと向かった。
キャンプ場から出る前にロバーツに出会ったが、記憶修正を受けたからかどこか夢現の状態で管理していた。記憶修正の『副作用』だという。
疲労で口数が少ないままポートキーのある場所に着くと、誰もが『移動キー』の番人であるバージルを取り囲んで早く帰りたいと大騒ぎしていた。
その騒ぎにアーサーが手早く話をつけると、列に並ぶことになった。
「五月蝿い……頭痛い……」
「睡眠時間少なかったからね。僕に寄りかかっててもいいよ？」
「ありがとう、ハリー……」
ガンガンと痛む頭を抑えるセレナにハリーは右肩をポンポンと叩くと、セレナはハリーの好意に甘えて肩口に頭を埋めた。
まるで恋人のような雰囲気を醸し出す二人に、二人の後ろで二人は付き合いだしたのかと誰もが論争するも、ハリーの鋭い視線でそれは憚られた。
順番が来ると古いタイヤに乗り、太陽が完全に登りきる前にストーツヘッド・ヒルに戻ることが出来た。
夜明けの薄明かりの中、疲労で誰一人話すことなく重い足を動かして帰路をたどった。
路地を曲がり『隠れ穴』が見えてきた時、朝露に濡れた路地の向こう側から、叫び声が響いてきた。
「セレナ！ハリー！」
「ああ、良かった……本当に良かった！」
家の前で待っていたのだろうシリウスとモリーが、皆の方へと駆け寄った。その手には日刊預言者新聞が握りしめられていた。
モリーはアーサーの首に腕を回して抱きつき、シリウスはセレナのそばに居たハーマイオニーごと抱きしめた。
「皆、無事でよかった。俺はまた一人になるのかと……」
「あの……シリウス、セレナ眠っちゃったんだけど」
「嘘だろ？」
シリウスがハリーたちを解放すると、青い瞳はしっかりと閉じられ、シリウスに寄りかかり寝息を立てるセレナの姿があった。
その横でモリーは双子をしっかりと抱きしめ、喧嘩していたことを謝っていた。
「さぁ、皆は無事だ。中に入って話そう」とアーサーの言葉に、皆ぞろぞろと中へと入った。
セレナが次に目が覚めた時、セレナはシリウスの腕の中だった。
「あれ……お父さん？どうしてここに？」
「セレナ、おはよう。これを見てすっ飛んで来たんだ」
シリウスから手渡された日刊預言者新聞を見ると、そこにはクィディッチ・ワールドカップでの一連の騒動が記されていた。
それも魔法省を敵にするような形で……。
「何、この記事……いつから憶測で記事を書くようになったのかしら？」
「『リータ・スキーター』という記者だ。まったく嫌な奴だよ」
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れい - 炎のゴブレット 前編お疲れ様です！家に帰ってきたらまずこのシリーズが更新されているかを見るぐらい愛しています！最近小説を書き始めてから一日一話更新って難しいんだなとわかりました。レンさん本当に感謝です！ (2月27日 7時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 朱里さん» 朱里さん、コメありがとうございます！お褒めの言葉凄く嬉しいです！1日1話で逆に申し訳ないですが、引き続き応援と評価よろしくお願いします！ (2月16日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 最近読み始めました！とっても面白いです！これからも無理せず投稿を頑張ってください！ (2月16日 16時) (レス) @page40 id: 88ac2833a9 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメありがとうございます！文章の構成とか考えるの難しいですよね💦私も中々上達せず割り切って作ってるのが現状です。出してみて皆さんからの応援やコメ、評価で漸く自信が着きました！上手くかけてるのだとしたら皆さんのおかげです。本当に感謝です！ (2月13日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
れい - コメント久しぶりに失礼します。出す気は今のところないんですけど、文章を書いていて、すごく難しいですね。語彙力と想像力のあるレンさんは本当にすごいなと改めて思いました。しかも一日一つずつ更新してくれるとか神すぎです。これからも完結しても、応援します。 (2月12日 17時) (レス) @page36 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年12月25日 7時
