バグマンとクラウチ01 ページ23
着いた場所では係員の魔法省職員が二人待ち構えており、その人たちが示したキャンプ場まで足を進めた。
霧で何も見えない先を進むと、目の前にゆらりと小さな石造りの小屋が見えてきた。
その奥にはテントが立ち並んでいるのが見え、ディゴリー親子とはここで別れることになった。
「セレナ、また学校で。きっと競技場では会えないかもしれないし」
「ええ。セドリック、またね」
一行は戸口に近づくと、男が一人立っていた。
見るからにマグルだとハリーがセレナにコソッと耳打ちしていると、アーサーが元気よく声をかけた。
話を聞くところによるとこのキャンプ場の管理人で、ロバーツと名乗った男は一泊だけなら宿泊費は前払いだと告げた。
「ハリー手伝っておくれ」
「わかりました」
少し男から離れた場所でアーサーは、ハリーに聞きながら札束を取り出し金勘定をしてロバーツに手渡すと、ロバーツは一行をジロジロと見つめながら「外国人か？」と話し始めた。
「数分前にも二人、車のホイールキャップくれぇのでけぇ金貨で払おうとしていたな」
「ほう、そんなのが居たのかね？」
ドギマギしながらアーサーは答えると、ロバーツは釣り銭を空き缶から探しながら話を続けた。
「今までこんなに混んだこたぁねえ。何百って予約だ。客はだいたいフラッと現れるもんだが、あっちこっちからだ。外国人だらけだ。ただの外国人じゃねぇ、変わりもんよ。なぁ？キルトにポンチョ来て歩き回ってる奴もいる」
「いけないのかね？」
「なんて言うか、その……集会みてぇな……。お互いに知り合いみてぇだし、大掛かりなパーティーかなんか……」
勘ぐるロバーツに、『オブリビエイト』という声と共に突然鋭い呪文が飛んできた。
すると、ロバーツの目が虚ろになり、夢現なトロンとした表情を浮かべた。これが記憶を消された瞬間の症状だと誰しも分かった。
「キャンプ場の地図だ」そう言いながらロバーツからお釣りと共に受け取ると、ニッカーズを履いた魔法使いがキャンプ場の入口まで付き添ってくれた。
男曰く、ロバーツにはどうやら日に十回も忘却呪文をかけているらしく、それよりも困ったことに、バグマンがあちこちで魔法界用語を大声で喋っているんだと愚痴を零し姿現しで姿を消した。
そんな話を聞いたジニーはアーサーに疑問を投げかけた。
「バグマンさんって『魔法ゲーム・スポーツ部』の部長さんでしょ？マグルのいるところで言っちゃいけないことくらい分かってるはずじゃないの？」
「その筈だよ。ただ彼は安全管理には少し甘くてね。部門長としてはあれ程熱心な部長はいない。何せ元クィディッチ選手だったからね」
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れい - 炎のゴブレット 前編お疲れ様です！家に帰ってきたらまずこのシリーズが更新されているかを見るぐらい愛しています！最近小説を書き始めてから一日一話更新って難しいんだなとわかりました。レンさん本当に感謝です！ (2月27日 7時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 朱里さん» 朱里さん、コメありがとうございます！お褒めの言葉凄く嬉しいです！1日1話で逆に申し訳ないですが、引き続き応援と評価よろしくお願いします！ (2月16日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 最近読み始めました！とっても面白いです！これからも無理せず投稿を頑張ってください！ (2月16日 16時) (レス) @page40 id: 88ac2833a9 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメありがとうございます！文章の構成とか考えるの難しいですよね💦私も中々上達せず割り切って作ってるのが現状です。出してみて皆さんからの応援やコメ、評価で漸く自信が着きました！上手くかけてるのだとしたら皆さんのおかげです。本当に感謝です！ (2月13日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
れい - コメント久しぶりに失礼します。出す気は今のところないんですけど、文章を書いていて、すごく難しいですね。語彙力と想像力のあるレンさんは本当にすごいなと改めて思いました。しかも一日一つずつ更新してくれるとか神すぎです。これからも完結しても、応援します。 (2月12日 17時) (レス) @page36 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年12月25日 7時
