再びふくろう便08 ページ46
「何て書いてあるんだ？」
ロンの興味津々な様子に、セレナは先にどうぞとハリーに手を差し出した。
ハリーはみんなに聞こえるよう内容を読み始めた。
そこには、ダンブルドア付き添いの元ウィゼンガモットによる裁判で無罪を勝ち取ったこと、現在は実家で過ごしていること、ファイアボルトを贈ったこと、ホグズミード行きの許可書を同封したこと、そして手紙を運んだふくろうをロンにあげて欲しいと最後に綴られていた。
「こいつを飼うって？」
ロンは腕の中にいる小さなふくろうに目を向けると、手に持ちずずいとクルックシャンクスの方に突き出した。
「どう思う？間違いなくふくろうなの？」
ゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らすと、ロンは緩んだ顔で嬉しそうにふくろうを抱きしめた。
「僕にはそれで充分な答えさ」
ハリーは親友の嬉しそうな表情に満足していると、今度はその視線をセレナに向けた。
しかし難しい問題文を見ているようなセレナの表情に、ハリーは思わず声をかけた。
「セレナの方には何が書いてあったの？」
「あー、無罪だった事は書かれてたわ。だけど……」
「だけど？」
セレナの含みを持たせる言い方に、ハーマイオニーもロンもセレナに注目した。
その視線に気がついたセレナは一つため息をつくと内容を話し始めた。
「お父さんが無罪になったことが純血貴族の中で知られた事で、そのパーティーに顔を出さなくちゃいけなくなったらしいの」
「パーティー！？」
三人の叫びがコンパートメント内で木霊した。セレナは耳を塞いだ手で落ちた本を拾いながら、手紙に書かれていたことを再び話し出した。
「ドラコのお母様も『ブラック家』ですもの。不思議な事じゃないわ」
「え……、セレナとマルフォイって親戚だったの？」
目を丸くするロンに、セレナは呆れたように眉を顰めた。
「ロン、本当に貴方って家系図見ないのね。あれだけ面白いものは無いわよ」
「セレナの感性もどうかと思うけど、ロンは知らなさすぎるよ。つまりロンとセレナも遠い親戚なんだね？」
ハリーは、一年の頃に言ったセレナの言葉を思い出したのだろう。確認するように問いかけたハリーに、セレナは嬉しそうに頷いた。
「まあ、とにかく七月三十日にドラコの家でパーティーをするから参加することと、いつ一緒に暮らせるのか確認の連絡よ」
「まあ！素敵じゃない」
ハーマイオニーの嬉しそうな声に、セレナは照れくさそうに笑った。
「もしかして馬車に乗る前に言いたかったことって、この事？」
「ええ。全部お父さんが言っちゃったけど、このことよ。本当はこっちを見せたかったのだけど」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
