ハーマイオニーの秘密05 ページ33
「そういえば、あの事も言ってなかったわね」
「どの事？」
ハリーのまだあるのと言いたげな表情に、知りたくないなら言わないけどと言うと、ハリーは首を横に振って「知りたい」とはっきり口にした。
セレナは「驚かないでね」と前置きをすると、ハリーの耳に顔を近づけ小さな声で話し始めた。
「私の父親、四人もいるの」
「へ？」
理解し難いものを聞いたと言わんばかりの顔で固まるハリーに、セレナは人差し指を立て口につけた。
「ハリー、これはハリーとハーマイオニーにだけ話すわ」
「ロンには？」
「秘密が苦手そうだからダメ」
「ああ……ウン、わかった」
ハリーは頷き、それでどういうこと？とセレナに説明の続きを急かすと、セレナは再び枝を拾って地面に文字を書出した。
「『シリウス』『リーマス』『セブルス』『戸籍上の父』……何これ？」
「『生みの親』『名付け親』『育ての親』『戸籍上の親』よ」
戸惑うハリーに私も最初はそうだったと慰めると、ハリーは少し落ち着いたようで考える素振りを見せたあと、ゆっくりと話し始めた。、
「えー……まあ、前半二人は分かるよ。君のお母さんと仲が良かったんだから……。で、まず『セブルス』って誰？」
「『スネイプ先生』よ」
「え？」
「だから『スネイプ先生』よ。魔法薬学の」
ハリーは、叫びそうになった口を両手で押さえつけた自分を褒めてあげたかった。
それ程までにセレナからの言葉は衝撃的だった。
「嘘……じゃないんだよね？」
「ええ。私をここまで育ててくれたのは、父上であるスネイプ先生よ」
セレナはようやく胸を張れて言えた事が、とてつもなく嬉しかった。
その証拠に口角が上がりっぱなしで、今までの思い出話を聞いて欲しいとまで思っている。
でもそれは後でも出来る。
セレナは気を引きしめるために視線を暴れ柳に移すと、自分自身が暴れ柳に入っていく姿が見えた。
……これで主役が揃った。
空はじわりじわりと闇に染っていく。
セレナはポシェットから赤い液体の入った瓶を二本取り出すと、一本を未だ困惑し顔を歪めているハリーに渡した。
「何これ？」
「『魔力増強剤』私たちに足りなかったのは幸せなことを思い浮かべる余裕が無かったことと、魔力が切れたことよ」
「……」
ハリーはじっと思いつめたような目で瓶を見つめて、そっとポケットにしまった。
「飲まないの？」セレナの質問にハリーは一つ頷く。
「シリウスの所には僕の両親が来るはずだから……」
「どういう事？」
「セレナは見なかったの？向こう岸にいる人たちの姿を……」
セレナがその問いに首を横に降ると、ハリーはポツリと話し始めた。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
