吸魂鬼のキス01 ページ27
気まずさから逃げるようにセレナが先に歩き出し、ハリーとシリウスはそれに続いた形で叫びの屋敷を出た。
ハリーとシリウスは波長が合うのか、直ぐにうちとけたようで楽しそうに談笑していた。
前では騒がしいピーターを押さえつけ鋭い目付きをしたセブルスと、苦笑するリーマス。
その後に、ペットが殺人鬼だと知りショックを受けたロンがハーマイオニーに慰められながら介護を受けながらとぼとぼと歩いていた。
誰がどう見ても一件落着だった。
しかし、セレナにはどうもスッキリしない違和感があった。
どうして……？
セレナが考え込みながら歩いていると、視界の端から何かが光りだした。
「満月……あっ！」
セレナは力の限り叫んだ。
「みんな！ルーピン先生から距離をとって！！」
一瞬時が止まったようだった。
しかし、セブルスはピーターを引っ張り離れ、ハーマイオニーも満月を見て察したようでロンを守るように立ち塞がるのとともに、リーマスに異変が生じた。
ーーー校庭に狼の遠吠えが響き渡った。
「クソッ！」
シリウスがいち早く動き出した。
黒い犬に変身し、狼人間と化したリーマスと対峙した。
「ハリー！ロンとハーマイオニーをお願ーーー」
セレナがハリーに叫んだその時、黒い影が辺り一面に広がったかと思えば、吸魂鬼がセレナとハリーに向かって急に襲いかかってきた。
「こんな時に！！」
ハリーと背を合わせ二人で吸魂鬼と対峙していると、ロンの悲鳴が聞こえた。
「ピーター・ペディグリューが逃げた！！」
「何ですって！？」
黒い影の隙間から人がネズミに変る様が見え、別の隙間からはハーマイオニーとロンを守るように必死に杖を振るセブルスの姿がチラリと見えた。
「セレナ！ピーターを追おう！」
「ええ！」
守護霊の呪文を使い突破口を作り闇から抜け出して、セレナは振り返えり叫び願った。
「父上！ハーマイオニーたちをお願いします！」
困惑した表情のハリーの腕を取り、走りながらセレナは地図を広げると、足跡がいくつか散り散りになっていた。
リーマスは近くの森の中で、シリウスはその先の湖で足跡が止まっており、ピーターは少しずつホグズミードへの道なりを逸れて地図外の森へと向かっているのが見えた。
「最悪だわ……」
「シリウスを守ろう。吸魂鬼のあの様子じゃ、まだシリウスを狙うはずだ」
今度はハリーがセレナの手を取って、シリウスのいる方向へと走り出した。
その後ろ姿はどこか頼もしく、セレナは不安を振り払うように少し笑みを零した。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
