ヴォルデモート卿の召使い05 ページ25
「二人とも、馬鹿な真似はやめて！一体何しようとしてるの！？」
「セレナ、そこをどいてくれ。今からアイツを殺らなければならない」
シリウスの言葉に悲鳴をあげたピーターは、ロンの元へ転がり込んだ。
「ロン、わたしはいい友達……いいペットだっただろう？ロン、私を殺させないでくれ……」
ピーターの命乞いに「自分のベッドにお前を寝かせていたなんて……」とロンは後退りすると、ピーターはぐるりと膝を着いたまま向きを変えハーマイオニーのローブの裾を掴んだ。
「優しい...賢いお嬢さん。貴女ならそんな事させないでしょう？助けて……」
「バカ言わないで！」
ハーマイオニーは掴まれたローブをもぎ取り、ロンのいる壁際へ逃げた。
ピーターはとめどなく震えながら、ハリーとセレナに向かってゆっくりと顔を上げ歪に笑った。
「ハリー、君はお父さんに生き写しだ……セレナ、君はローズによく似ている……」
「貴方が母を語らないで！！」
セレナの悲痛な叫びに誰もが驚いた。
隣いるハリーも、後ろで影のように行方を見守っていたセブルスも……。
それでもセレナの口は止まることがなかった。
「ピーター・ペディグリュー、あなたに一つ教えておくわ。母であるローズは『未来』が視えるのよ」
「え……」
「貴方がスパイになる事も、ジェームズさんやリリーさんを裏切ることも全て知ってたわ……それでも、あなたに優しくしてたのは、そんな最悪な未来が来なければいいと願っていたからよ！」
それでも最悪な未来はこうして訪れた。
最愛の人、最愛の友を守ることが出来ず、自身の命を犠牲にしてまでも変えることが出来なかった未来……。
「命を削ってでも未来を見て貴方たちに助言したというのに、貴方たちと来たら……」
ぐるりと見渡すと、セブルスは目線を逸らしリーマスは目を伏せ、ピーターは打ち震え顔を伏せた。
そんな中、シリウスは震えた声でセレナに尋ねた。
「それは、本当なのか？ローズが……未来が見えた？」
「本当...です、よ。毎年、私の未来を見て書いた手紙が送られてくるので……」
初めて一対一で話した父との会話に、セレナはたどたどしくも答えると、ポシェットから母からの手紙を取り出し渡した。
震えた手で受け取ったシリウスは、静かに手紙を読むと愛おしそうに目を細めた。
「ローズの字だ……」
ポタポタと手紙に染み込むその涙には、愛おしさが溢れていた。
リーマスはそっとシリウスの背を撫で、落ち着かせようと務めた。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
