ヴォルデモート卿の召使い03 ページ23
「ペディグリューさんは、どうして十二年もネズミの姿になって過ごしてたのかしら？話の通り、無実の人間なら逃げも隠れもしないと思うのですが」
「怖かったんだよ、お嬢さん。分かるだろう？ヴォルデモートの支持者が隠れているかもしれない。そうなったら狙われるのは私だ。そして今夜、スパイのシリウス・ブラックに襲われそうになった！」
ピーターのキーキー声にシリウスは顔を歪めて、大きな犬の戻った時のように吠え散らかした。
「私がヴォルデモートのスパイ？私がいつ自分より強く力のある者にヘコヘコした！しかし、ピーター...お前はいつも自分の面倒を見てくれる親分にくっついているのが好きだった。かつての私やリーマス、ジェームズみたいに！」
ピーターはまた顔を拭った。息も絶え絶えに、しかし目線は窓や扉へチラホラと視線を写していた。
その態度が、ハリーの目にもセレナの目にも留まった。
「ジェームズとリリーが私を勧めたからお前を『秘密の守人』にした。完璧な作戦だと思った！ヴォルデモートはきっと私を追う。お前のような弱虫で能無しを利用しようとは夢にも思わないだろう……。ポッター一家を売った時は、さぞかし、お前の惨めな人生で最高の瞬間だっただろうな！」
吐き捨てるように言い切ったシリウスの言葉には、自責の念が篭っていた。
ピーターを責めているようで、自身を責めるような言い方にセレナは痛々しく顔を歪めた。
そんな中、おずおずとハーマイオニーが小さく手を挙げた。
「ブラックさん……シリウス、さん？質問しても良いでしょうか？」
そう丁寧に話しかけられたシリウスは驚きながらも頷くと、ハーマイオニーは一息ついていつもの調子で口を開いた。
「シリウスさんはどうやって脱獄したんですか？闇の魔術を使っていないのだとしたら、セレナの実験通りーーー」
「その通り！それこそ、私も聞きたかったーーー」
ハーマイオニーの言葉を食い気味に遮ったピーターは、リーマスの睨みつけで押し黙った。
シリウスはその間、説明あぐねていたがたどたどしくも答えた。
「実は覚えてはないんだ……無我夢中だった。自分を無実と信じ続けた思いは幸福な気持ちでは無いからな...吸魂鬼に吸い取られなかった。だから正気を保っていられた。しかし、耐え難くなった時……犬になった。奴らは人の感情を感じ取って近寄ってくるが...目が見えないから私がついに正気を失ったのだろうと考え気にも止めていなかった」
シリウスはゴクリと唾を飲みロンを見た。
「そんな時、私はピーターを見つけた。君の御家族が写っている写真だ。ホグワーツでハリーと一緒だということがわかった」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
