猫、ネズミ、犬03 ページ20
「彼らの杖を返すんだ、シリウス。事情は君の優秀な子から聞いてるよ」
「……そうか」
リーマスの差し出した手にシリウスが大人しくハリーとハーマイオニーの杖を置き渡すと、リーマスは振り向くと、安心させるように微笑んで二人に杖を返した。
ハリーは釈然としない顔で受け取り、ハーマイオニーは小さく「ありがとうございます」とお礼を言った。
その時、リーマスはハーマイオニーの手を取った。
「君に聞きたいことがある。どうして君がピーターの事を知ってるんだい？」
「セレナが気付いたんです。でもそれ以上は私の口からは言えません」
ハリーは二人の会話の意図がつかめず、痺れを切らして吐き出すように叫んだ。
「誰だっていい！真実を話してくれ！そもそも、ピーターって誰なんだ！？」
「ハリー、落ち着いて聞いてくれ」
リーマスは懐から古い羊皮紙を取り出すと、杖を叩いて唱えた。
「『我、よからぬ事を企むものなり』」
すると羊皮紙は姿を広げ、インクが網状に広がり地図と化した。
ハリーとロンは再び驚いた。これはスネイプに見つかったあの日に没収された『忍びの地図』じゃないか。
「何で使い方を……」
「シリウス・ブラック、僕、君のお父さんであるジェームス、そして……ここにいるピーター・ペディグリュー。この四人がこの地図を作ったからね」
「作った？」
ハリーの言葉にシリウスはピクリと反応し、リーマスは懐かしそうに地図を撫でながら、頷いた。
「僕がムーニー、シリウスはパッドフット、君のお父さんはプロングス、そしてピーターがワームテール。君のお父さん以外がここに集まったのも何かの縁だろう……」
ルーピン先生の指さす所に、知った名前の他に混ざりいるはずの無い『名前』が存在していた。
そしてその名前の主に最も近い場所に居るのはーーー。
「ロン、そのネズミは『誰』なんだ？」
「ハリーまでどうしたんだ？これは僕のペットで……友達だ！」
「そいつも、『
「違う！！」
ロンは握りしめたスキャバーズをいっそう握り締め、しかしスキャバーズはここから逃げ出そうと手の中で足掻きロンの手を噛み暴れた。
そんな必死なロンから確証もなく奪うのは、親友としてはばかれた。
ハリーは言いたいことを噛みしめ、ハーマイオニーの方に振り向いた。
「ねぇ、ハーマイオニー。セレナは……セレナは何処まで知ってたの？」
「ハリー、勘違いしちゃダメ……セレナは知ってたんじゃないわ、推測よ。それでもセレナは『自分の父の無罪』を信じて調べてたの」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
