トレローニー先生の予言03 ページ16
「何か用か？」
「ご挨拶ね、マルフォイ。友達なんだから傍に座ったっておかしくないでしょ？」
「それと、ハーマイオニーの勘じゃ『アングロサクソンルーン文字』が出るらしいわ」
ニヤリと笑うと、「君たちが勘だって？」と何を企んでいるんだと疑いの目を向けた。
セレナとハーマイオニーはクスクス愉快そうに笑いながらこっそり、声を潜めて話し出した。
「実は、バブリング先生ってアングロサクソンルーン文字をよく使うらしいの」
「それに気付いたのはセレナで、私はバブリング先生に質問してた時に、旦那様がイングランド人だったって以前聞いていたの」
「それで二人の推測で、きっとアングロサクソンルーン文字が出ると思ったの」
セレナとハーマイオニーの話を聞いて、ドラコはため息を吐くと「君たちの憶測はわかった」と教科書を閉じた。
「ただ、グレンジャーは分かるが、セレナ、君が『愛だの恋だの』で憶測を図るのか？」
「……あら、失礼ね。『愛』で人は救えるのよ」
試験は、見事二人の勘が的中し『アングロサクソンルーン文字』から出題された。
用紙が配られた瞬間にドラコが頭を抱えたのを横目に見たが、それでも必死に手を動かしているのをセレナとハーマイオニーは隣で感じとっていた。
解答用紙が回収され呼ばれた順に奥の教室へと向かうと、そこには面談でもするかのような形で向かい合わせで椅子が設置されており、奥側にバブリングが座っていた。
出てくる時間が人によって様々で、セレナは不思議に思いながらも呼ばれるのを待っていた。
暫くしてセレナの名前が呼ばれた。
皆と同じように隣の教室に移ると、バブリングが微笑みながら目の前の空いた椅子を指さしたため、いそいそと座った。
「さぁ、いつものように一つ選びなさい」
古びた巾着がカチャカチャと石同士が擦れるような音をさせ、目の前に差し出された。
セレナは巾着の中に手を突っ込むと、一つ取り上げバブリングに見えるように掌に乗せた。
その透明の 石には、ゲルマン共通ルーンで言うところの『
「何が刻まれているかね？」
「これは『イチイの木』が原義で、『生と死、脱皮、百八十度の方向転換、腐れ縁を断つ、永遠』といった意味があります」
「よろしい、追加で十あげましょう」
バブリングは満足そうに頷くと、その石を今度は握り締めるように指示した。
セレナは言われるがままぎゅっと握りしめると、二秒程してバブリングが「開けなさい」と言った。
ゆるりと開けると、石が透明から暗い青色に変化していた。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
