壁に書かれた文字09 ページ12
ロンが熱くなり、パーシーを睨みつけた。
「セレナもハリーも猫に指一本も触れてないんだぞ！」
「僕もジニーにそう言ってやったよ」
パーシーもロンにつられ語尾が強くなった。
「だけど、それでも君たちが退学処分になると思ってる。あんなに心痛めて目を泣き腫らしているジニーを見るのは初めてだ。少しはあの子のことも考えてやれ。一年生は皆、この事件で神経をすり減らしてるんだ」
ロンの耳が今や真っ赤になりつつあった。
「兄さんはジニーのことを心配してるんじゃない...っ、兄さんが心配してるのは、首席になるチャンスを僕が台無しにするってことなんだ！」
「グリフィンドール五点減点！！」
ロンの叫びはパーシーの地雷を踏んだようだった。
髪色と同じくらい真っ赤になったパーシーが、吐き捨てるように言った。
「これでお前にはいい薬になるだろう。馬鹿な真似はもうやめにしろ。さもないとママに手紙を書くぞ！」
その夜、談話室の隅っこの方で四人は妖精の魔法の宿題をしていた。
ロンの怒りは未だ治まらず、折れた杖を何気なく触って宿題用の羊皮紙をうっかり燃やしたこともあってか、怒りは増していた。
気が削がれたロンが二年生用の呪文集を閉じると、ハーマイオニーも珍しくロンに倣って教科書をパタンと閉じた。
「だけど一体誰なのかしら？」
ハーマイオニーの頭の中では、秘密の部屋やあの事件のことで頭がいっぱいのようだった。
セレナは気にせず宿題を書き進めていると、ロンがハーマイオニーに問題を出した。
「我々の知っている人の中で、マグル生まれはクズだと思ってる人物は誰でしょう？」
ハーマイオニーは少し考える素振りを見せると、疑わしいといった顔をしながら「マルフォイのこと？」と答えた。
「モチのロンさ！」ロンは正解とばかりに頷いた。
「君に向かって《穢れた血》って言ってたろ？きっとそうさ！」
「だったらセオドール・ノットも言ってたわよ。あの日《次はお前たちだぞ、穢れた血め！》ってね」
宿題する手を止めたセレナが冷めた目でロンを見つめると、ロンは居心地悪そうに目線を逸らした。
そんなロンに同意したのは、話に参加してたハーマイオニーでなくハリーだった。
「でもマルフォイの家系は全部スリザリン出身だ。あいつはそれを自慢してるし、スリザリンの末裔だっておかしくは無い。あいつの父親もどこから見ても悪玉だ！」
「あいつらなら何世紀も《秘密の部屋》の鍵を預かっていたかもしれない。親から子へ代々伝えて...」
ハリーの言葉にロンが乗っかり、女子陣の反応を見た。
ハーマイオニーは慎重な姿勢を見せるも、セレナは断固として受け入れなかった。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
