三大魔法学校対抗試合02 ページ6
「ハリー、コリンと同じような弟がグリフィンドールに入ってくるかもね」
「……やっぱり兄弟だし、入ってくると思う？」
ハリーの不安げな声に、ハーマイオニーが苦笑いを浮かべて優しく答えた。
「必ずしもそうじゃないわ。パーバティ・パチルは一卵性双生児だけど、もう一人はレイブンクローよ」
「それにお父さんも、弟がいたけどスリザリンだったらしいわ」
「待って、シリウスに兄弟が居たなんて初耳なんだけど！？」
セレナの言葉にハリーたちが詳しく聞こうとしたその時、大広間の扉が開き一同しんと静まり返った。
マクゴナガルを先頭に入場する初々しい姿の新入生に、セレナは新入生の時の自分を写して、改めて自分の目標を思い出した。
『父上と同じような悲劇を繰り返さない』
母やリリーを亡くし、後悔してはひっそりと泣く姿を見てきた義娘にとって、それは絶対にあってはならない事だ。
そのために、スリザリンとグリフィンドールとの間に聳え立つ差別の壁を無くそうと入学当初は息巻いたものだが……。
今はどうだろう。セレナは溜息をつきながらスリザリンのテーブルに視線を移し、思い出すのはノット達との対立する日々。
これでは壁を無くすどころか、積み上がっていくような気がしないでもない。
どうしたものかと考えあぐねていると、組み分け帽子による校歌が終わったようだった。
間もなく始まった組み分けをぼんやりと眺めていると、ハリーは一人一人席に座るまで物珍しそうに見送っていた。
｢レイブンクロー！｣
一人の生徒の組み分けが決まりハリーの目線がレイブンクローのテーブルに移ると、その先にはにこりと微笑むチョウ・チャンが新入生でなくハリーを見ていた。
ざわり……。
そんなチョウの姿を見て、一気に口の中の水分が無くなったような気がした。
ハリーがその視線に気付いていたか分からないが、セレナの中ではどうしても気づいていて欲しくないという思いでいっぱいだった。
いつまで経っても晴れない心の中のモヤモヤに悩まされていると、いつの間にかコリンの弟であるデニス・クリービーがグリフィンドールのテーブルに座り、マクゴナガルが帽子と椅子を片付けているところだった。
ダンブルドアが立ち上がり演台の前に立つと、ぐるりと生徒たちを見渡したあと両手を広げ歓迎した。
「皆に言う言葉は二つだけじゃ……思いっきり、掻っ込め」
その言葉と共に、魔法によってテーブルに置かれた空の皿にふんだんの料理が姿を現した。
言葉通り現れる食事を掻っ込む生徒たちに、ほとんど首無ニックが羨ましがりながら言った。
「今晩はご馳走が出ただけでも運が良かったのですよ」
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
