杖調べ04 ページ42
あれからセレナは『恋』についても考えることとなった。
結局あの後も、ドラコが教えてくれなかったからだ。
悶々とした気持ちを抱えたまま呪文学を受けていると、ハリーは集中力を欠き、ネビルと共に『呼び寄せ呪文』についての宿題を出されることになった。
「ハリー、お疲れ様」
「貴方は意識を集中してなかっただけよ。きっと出来るわ」
セレナとハーマイオニーの励ましの言葉も虚しく、ハリーは表情を暗くしたままだった。
さらに運悪く、セドリックが大勢の追っかけに取り囲まれハリーのそばを通るところで、取り巻き全員が汚らわしいものを見るかのような目でハリーを見た。
「これでも気にするなってことかな……午後の魔法薬学の授業が楽しみだよ」
ハリーは既に、先週金曜日に洗礼を受けていた。
セブルスからの嫌味と、ノットたちからの妨害に頭を悩ませていたのだ。
三人で昼食をとり、教室である地下牢に着くと、スリザリン生が外で待っていた。その胸には何やら輝くバッジが付けられていた。
「『セドリック・ディゴリーを応援しようーーホグワーツの真のチャンピオンを！』……わざわざ作ったのね」
「気に入ったか？ウィンクルム、それにポッター！」
赤い蛍光色の文字を読んでいると、得意げな顔をしてノットが前に出てきてハリーに近付いた。
「それだけじゃない……ほら！」
そうして見せてきたバッジは、赤い文字から緑に変わり別の文字に変化した。
『汚いぞ、ポッター！』
その文字が浮かび上がると、スリザリン生がドッと笑った。その中でも特にパンジー・パーキンソンのグループが、派手に笑っていた。
セレナはそのバッジを杖で砕いてやろうかと杖を取り出そうとしたが、ハーマイオニーにそっと止められた。
「あら、とっても面白いじゃない。ほんと、お洒落だわ」
皮肉たっぷりに言ったハーマイオニーに、ノットが「一つあげようか？」とバッジを差し出した。
「沢山あるんだ。だけど僕の手に今触らないでくれ、手を洗ったばかりなんだ。『穢れた血』でベットリにされたくないんだよ」
ノットの言葉に、セレナが言葉を返すよりも早く、何日も何日も積もっていたハリーの怒りが頂点に達した。
杖を取りだすハリーにハーマイオニーが叫んだが、ノットも同じように杖を構えた。
「今度は庇ってくれるムーディもいないぞ……やれるものならやってみろ！」
ノットの叫びを皮切りに、ハリーとノットが同時に動いた。
「『
「『
二人の杖先から飛び出した光が空中でぶつかり合い、セレナが予期せぬ方向へと跳ね返った。
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
