四人の代表選手02 ページ38
「セレナ。ロンはきっと拗ねてるだけなのよ」
「だとしても、親友を信じない理由にはならないわ」
「それは……そう、かもしれないけど」
ハーマイオニーの説得虚しく、セレナはロンへの怒りを抑えられないまま、談話室でハリーを待っていた。
他にも談話室に残りハリーを今か今かと待ち構えている者もいるが、ロンと同様に何か仕組んだのではと考える人もいるらしく、自室に戻る者と二分化されていた。
談話室に残り数分が経った頃、扉が開いた。
黒いくしゃくしゃの髪が扉からチラリと見えた瞬間、セレナは飛びつくように抱きしめた。
「ハリー！」
「っ、セレナ？」
驚いたハリーは少しよろけながらも、セレナをしっかりと受け止めた。
酷く疲れたように見えるハリーの表情に、セレナは嫌な予感を感じながらも少しの期待を込めて聞いた。
「ダンブルドア校長は何と仰ったの？もちろん無効よね？」
しかし、その質問にハリーは首を横に振って言った。
「出場しなくちゃいけなくなった。皆、誰も僕を信じてくれなかったんだ。ただ、ムーディ先生が誰かに強力な錯乱呪文をかけて仕組んだんじゃないかって言ってくれたんだ」
その言葉に、セレナはギュッと抱きしめた。
味方はムーディ先生だけじゃないと思って欲しい一心だった。
少しの沈黙が訪れ、セレナがハリーから少し離れて口を開いた。
「闘うことになったのなら仕方ないわ。信じてくれる人が少なくったって、私たちはハリーを信じて全力で応援するわ」
「私たち？」
ハリーは漸くここで談話室を見渡した。
すると、にやけ顔のリーとフレッドとジョージ、アンジェリーナといったクィディッチチームと、気恥しげに見守っていたハーマイオニーとコリン兄弟がハリー達を見つめていた。
「やるな、ハリー！まぁ、自分で入れたんじゃないにしろ戦うって言うならグリフィンドールの代表として俺たちは応援するさ」
「そうよ。私の代わりに頑張って勝つのよ！」
「どうして……」
リーたちの言葉に、ハリーは信じられるはずがないと表情に不信感を表すと、フレッドとジョージはハリーの肩に腕を回し、ハーマイオニーが両手を包むように握って言った。
「貴方が手にした出場権は誰しも望んだものだったわ。なのに頼んだからといってハリーに入れるような人は居ないって、セレナが言ったの」
「ああ。またもや王子が決心なさったのさ。ハリーは入れてないってな」
「だから俺たちにしてくれたように、俺たちはセレナに賭ける事にしたんだ」
その言葉を聞いてハリーは目頭がカッと熱くなるのを感じ、俯きながら「ありがとう」と小さく呟いた。
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
