炎のゴブレット08 ページ36
「来るぞ」
三つ隣に座るリーが呟いた。
その瞬間、ゴブレットの炎が赤色に変色すると火をメラメラと燃え上がらせ、焦げた羊皮紙を一枚吹き出した。
皆が固唾を飲んで見守る中、ダンブルドアはその羊皮紙を捕らえると、紙を広げた。
「ダームストラングの代表選手はーーー
ーーービクトール・クラム！」
ワッと大広間中が拍手に満ち溢れた。
「そうこなくっちゃ」とはしゃぐロンと同様、誰もがこの結果に期待していた。
カルカロフも満足気に拍手をする中、クラムが大広間の前に現れた。
ゴブレットが再び音を立てて燃え盛った。
誰もが次の選手に期待する中、ダンブルドアがひらひらと落ちてきた羊皮紙を手にして発した。
「ボーバトンの代表選手はーーー
ーーーフラー・デラクール！」
呼ばれた女性はシルバーブロンドの豊かな髪をサッと後ろに流して、ハッフルパフとレイブンクローのテーブルの間をするりと滑るように進んだ。
そんな中、選ばれなかった女の子二人が泣き顔を腕に埋めていた。
激しい倍率の中、選ばれた者だけが参加出来るこの大会の出場権に敗れたのだ。
その気持ちは計り知れない……。
遂にホグワーツからの選出のみとなった。
誰もが固唾を飲み込み、選ばれる者の名前を聞き逃すまいと静まり返っていると、ゴブレットが炎と共に羊皮紙を噴き出した。
「ホグワーツの代表選手はーーー
ーーーセドリック・ディゴリー！」
名前が呼ばれた瞬間、ハッフルパフ生は総立ちになり、叫び、足を踏み鳴らした。
セドリックは激しい喧騒の中立ち上がり、ニコリと笑って教職員テーブルの後ろの部屋へと向かっていった。
「結構、結構！さて、これで三人の代表選手が決まった。選ばれなかった者も含め、皆うち揃って、あらん限りの力を振り絞り、代表選手たちを応援してくれることと信じておる。選手に声援を送ることで、皆が本当の意味で貢献できーーー」
ダンブルドアの言葉が止まった。
その目線はゴブレットに移され、その場にいた誰もがゴブレットの異変に気が付いた。
ゴブレットの炎が燃え盛っていたのだ。
火花が迸り、突然空中に炎が伸び上がると、その先からひらひらと羊皮紙が舞い降りた。
ダンブルドアは長い腕で羊皮紙をしっかりと掴み取ると、折り畳まれたそれを開いて、名前を読み上げた。
「……ハリー・ポッター」
してやられた……！
セレナは瞬時にそう思い、毎年送られてくる『
ハリーは何故呼ばれたのか分からず混乱した様子で、立つことも言葉を発すことも出来ず、ただただ呆然としていた。
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
